広東省人民政府新聞弁公室は12日に広州市で開いた記者会見で、中国が自主開発する初の1万トン級巡視船が今年の中頃、広東省で正式に就役すると発表した。これは国内でトン数が最大の、装備品が最も優れた巡視船で、広東海事局が管理を担当する。
ロシア・スプートニクの12日の報道によると、この大型巡視船の正式名称は「海巡09」で、中国初の1万トン級公務法執行船だ。主に海上巡航・法執行、緊急協調・指揮、船舶汚染防止の職責を担う。全長は165メートル、幅は20.6メートル、深さは9.5メートル。設計上の排水量は1万700トン、設計上の航行速度は25ノット。北極と南極を除く世界のすべての海域を航行できる。
広東海事局の林奎副局長は「広東省は海域が広く、海上環境が複雑だ。海巡09は使用開始後、広東省の海上交通動的管理及び緊急保障を強化し、南中国海の海上輸送の安全と円滑を保障し、中国海上交通ガバナンス能力・水準を上げ、国の海洋権益を守る。同時に海巡09は世界巡航救援機能を持ち、広東海事及び中国海事がより良く国際事業に参与し、南中国海沿岸諸国の海事部門との交流及び相互訪問を促進する一助となる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月13日