ロシア外交部は15日声明を発表し、軍事施設を相互に上空から偵察できる「オープンスカイ条約」からの離脱に向けた国内手続きを開始すると明らかにしました。
声明は「2020年11月、米国は『オープンスカイ条約』を脱退し、条約の安全保障の相互信頼の面で大きな損失をもたらした」とした上で、「ロシアは具体的な提案を出し、新たな条件下での条約の機能維持を希望した。しかし、米国はロシアの提案を支持しなかった。ロシアはこれを残念に思っている」と述べました。
去年5月、トランプ大統領はロシアが「オープンスカイ条約」に違反していると非難しました。その後、米国務省は条約からの離脱を他の締約国に通告し、「ロシアがこの条約を改めて履行できないのであれば、米国は6カ月後に正式に離脱する」と表明しました。これに対してロシアは、「米国の非難は根拠のないもの」と反発し、同年11月に米国は「オープンスカイ条約」を離脱しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年1月17日