香港特別行政区政府は23日にロックダウンの措置を初めて導入し、「制限地域」に住む住民に新型コロナウイルスのPCR検査を義務付けています。林鄭月娥行政長官は同日、「この行動は公衆衛生上の必要から行ったもので、一回に限ることない」として、市民たちに協力と支持を求めました。
情報筋によりますと、「制限地区」の佐敦(ジョーダン)に住む市民は地元にとどまり、特区政府が手配したPCR検査を受けることが求められています。検査を受ける人は順番に検査所に行き、鼻咽頭ぬぐい液が採取されます。感染拡大のリスクを減らすため、検査結果が出るまでに、各自がそれぞれの居場所に留まるよう求められています。
「制限地区」の対象は約1万人となっており、特区政府は3000人近くの公務員を動員し、民間の検査所と連携して、臨時検査所50以上を設置して対応にあたっています。林鄭行政長官は、「25日の出勤時間開始までに、すべて検査を終え、市民への影響を最小限に抑えることを目指す。今回の対策により、感染者を早期に選別し、ウイルスの感染経路を遮断し、住民の不安や懸念を解消したい」と示しています。
「中国国際放送局日本語版」2021年1月24日