中国各地で最近、地方両会が集中的に開催されている。現地の第14次五カ年計画(2021−25年)の一歩目が検討されている。「経済試験区」「自由貿易区」がそのキーワードになっている。
今年は第14次五カ年計画のスタートの年だ。江西省の易煉紅省長は江西省両会で、「内陸部開放型経済試験区の建設ペースを上げ、より高水準の開放を実施する。国内大循環の円滑化、国内・国際ダブル循環の連結においてより大きな力を発揮する」と述べた。
江西省の昨年の実行ベース外資導入額は7.5%増、輸出額は17%増、国際郵便物取扱量は297%増だった。
江西省は今年、さらに「一帯一路」共同建設及び長江経済ベルトの発展に積極的に参加し、粤港澳大湾区の建設及び長江デルタ一体化に全面的に融合する。マレーシア、赤道ギニアなどの域外協力団地の建設ペースを上げ、互恵・ウィンウィンの産業チェーン・サプライチェーン協力体制を積極的に構築する。江西自由貿易区を積極的に申請し、設立する。
貴州省の李炳軍代理省長は貴州省両会で、「貴州省は第14次五カ年計画期間中、経済高品質発展の推進に着眼し、新型工業化、新型都市化、農業現代化、観光産業化の取り組みに力を集中する。工業の大きな突破、都市部の大きな向上、農業の大きな発展、観光産業の大きな質向上の推進に注力する」と述べた。
貴州省は今年、プロジェクトによる新型工業化の投資額を2600億元以上、新型都市化の投資額を240億元、農業現代化の投資額を650億元、観光産業化の投資額を1000億元とする。
陝西省の趙一徳省長は、陝西省両会で政府活動報告を行った際に「大型機の離陸、嫦娥による月探査、チョモランマの標高測定は、陝西省の科学技術の責任感を示した」と述べた。
陝西省では昨年、新材料、新エネ車、集積回路、半導体部品などの産業が急成長した。ハイテク企業が1800社増加した。
同時に陝西省は国家次世代AI革新発展試験区の建設を開始し、国家級ハッカースペースを18社、「双創」模範拠点を4社新設した。全省の技術契約成立額は1500億元以上。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月28日