バイデン氏が盟友に中国への対応を呼びかけ、米紙は「中国の成長ペースを落とすことが困難」

バイデン氏が盟友に中国への対応を呼びかけ、米紙は「中国の成長ペースを落とすことが困難」。

タグ:G7 バイデン

発信時間:2021-02-22 16:49:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「主要7カ国(G7)は2021年を多国間主義の転換点にすることを誓う」AFP通信は現地時間20日未明、G7オンライン首脳会議(サミット)後に発表された共同声明をいち早く伝え、かつこれはG7の「転換点」でもあると伝えた。世界のパワーバランスの変化により、一時代を築いたG7はかつての影響力と輝きを失ったが、バイデン氏が米大統領として出席する初のG7サミットは世界から注目された。G7は共同声明の中で、その他の国及び国際機関との協力を強化し、共に感染症と戦い、経済回復のペースを上げ気候変動に対応すると宣言した。G7はさらに世界、特に発展途上国の感染対策を支援し「ワクチンを公平に分配」するため、75億ドルを拠出することを約束した。しかしこの約束は「口先だけで実益を伴わない」のではと広く疑問視されている。多くの国際メディアは、この世界で最も豊かな7カ国が世界の約半数のワクチンを確保しながら、貧困国へのワクチン分配に関する話をそらしていることを批判した。米政府がG7サミットの開催前後に宣伝に取り組んだ「大西洋同盟の再興」、及び中国への対応をめぐる協力の呼びかけに対して、一部の欧州首脳は異なる声を上げた。ドイツのメルケル首相は、G7は中国との協力を強化すべきと表明した。「中国は西側の競争相手だが、必要不可欠な協力パートナーでもある」

 

 米CNBCは20日、次のように伝えた。

 

 バイデン氏は再び米国の盟友を招集しようとしたが、中国の影響力の拡大により団結が困難になっている。バイデン氏のG7サミット及びミュンヘン安全保障会議におけるスピーチは、盟友と共に中国に対応することを願う内容だったが、欧米の高官は日増しに中国の成長ペースを落とすことが困難であるとする認識を深めている。米国のいかなる外交政策も、中国が大多数の盟友にとっても最も主要な貿易パートナーになっていることを考慮しなければならない。これにより大多数の欧州諸国は、中国経済とのデカップリングもしくは新たな冷戦に関するいかなる考えも持とうとしない。次に、欧州は米国とのパートナーシップの信頼性を疑問視しているが、これは一定期間続く。特にトランプ氏の「米国ファースト」が米国の国内で依然として政治的な魅力を持ち、かつ共和党内で効果を発揮していることを考慮している。欧州外交問題評議会が先ほど行った調査の結果によると、回答者の約60%が中国が今後10年で米国より強くなると判断し、32%が米国は信頼されていないとした。

 

 ドイチェ・ヴェレは20日、「大西洋両岸は、米国が物的及び道義的に主導し、欧州がこれに追随するという『虚構の西側秩序』の回復を願わなくなった。米国は欧州の盟友が世界の公衆衛生、気候、貿易、特に中国との関係における米国の負担分担を願っているが、欧州はこれに小心翼々としている。EUは米国と中露の衝突に巻き込まれることを避けようとしている」と伝えた。独紙「シュトゥットガルター・ツァイトゥング」は、欧州は大西洋を跨ぐ利益の食い違いを解消しようとするバイデン氏の幻想に決して溺れてはならないと報じた。


  「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月22日


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