50万人、これは世界にショックを与える数値だ。米ジョンズ・ホプキンス大学の最新データによると、北京時間23日時点で米国の新型コロナウイルス感染症による死者が50万人を、感染者が2800万人を超えている。
米国人が感染症に苦しむなか、極めて稀な大寒波により米国南部の各地のインフラが麻痺し、多くの市民が断水と停電に直面している。地方政府は災害対策に力を入れず、議員は逃げるが勝ちで、電力事業者は火事場泥棒をし、一部の店は物価を釣り上げている。感染症に天災と人災が重なり、米国人は生計を維持し難く、言葉にできないほど苦しんでいる。
「感染症の試練」と「災害対策の試練」において、米政府の答案は間違いだらけで、批判を浴びている。何かあるとすぐいわゆる人権問題を持ち出し他国に難癖をつける米国だが、自国の人権の答案用紙は赤点だ。
生きる権利は最も基本的な人権だ。世界で科学技術が最も発達した、総合的な実力が最も高い国であるが、米国は感染症の被害が深刻だ。米国は世界で感染者数と死者数が最多の国になった。「人権を守る者」というキャラ設定がすでに崩壊している。人々の命を最優先しなければ、どれほど医療資源が豊富であっても、どれほど医療技術が先進的であっても、どれほど医療体制が整っていようとも本来の効果を発揮しないことは、事実によって何度も証明されている。
人々はコロナ禍の中、米国の一部の政治家が政治の私利のため命を無視し、科学を蔑ろにし、国内を騙し国外に責任を押し付け、絶えず価値観の対立を煽り社会ガバナンスの効力喪失を深刻にし、国際的な感染対策の協力を妨げたことを忘れないだろう。
人々は昨夏、感染症がまだ効果的に抑制されないまま、一部の政治家が専門家の反対を無視し無理やり経済活動を再開させ、感染の急速なぶり返しを招いたことを忘れないだろう。これらの政治家にとって、経済活動再開は感染対策よりも重要だ。なぜなら政治の業績が人々の命より重要だからだ。
人々はコロナ禍の中、アフリカ系やラテンアメリカ系を中心とする低所得コミュニティの死亡率が、白人を中心とする相対的に豊かなコミュニティを大きく上回ったことを忘れないだろう。フロイド氏の事件は全米の怒りに火をつけ、「Black Lives Matter」運動が各地を席巻した。米国社会の人種差別、階級の対立、貧富の格差という問題がより目障りになっている。
米国の一部の政治家による感染対策の怠惰とでたらめな行動は、世界の感染対策の協力を損ね、すでに米国人に大きな犠牲を強いている。今回の米国南部の大寒波により、米国人の心が再び冷え込んでいる。
寒波の到来により、テキサス州を含む各地のインフラが麻痺し、断水・停電が生じ、食糧が不足している。地方政府は災害対策が緩慢で、議員は難を逃れるため出国している。電力事業者が火事場泥棒をし、住民に法外な料金をふっかけている。さらに異常気象により、テキサス州の新型コロナウイルスワクチンの供給と接種に大きな遅れが生じている。この冬が現地人にとってどれほど寒いか想像できる。
感染症と災害という度重なる試練は非情にも、米国式の人権の嘘、米国社会のガバナンス体制の問題を暴き、制度が効果を失い、経済がバランスを失い、社会が和を失うといった多くの危機の発生を見届けた。一つの政府が人権や「普遍的価値」を叫びながら、「人命は何よりも重大」という素朴な道理も理解できず、命はすべてに優先されるという価値観を認めず、生きる権利と健康権を最も基本的な人権として受け入れなければ、人々から信頼・支持されることは困難だ。ましてや経済発展及び社会の進歩を持続的に促進することなど不可能だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年2月23日