中米の高官のアラスカでの初対話は、メディアが予想したような中米関係の回復をめぐって話し合うといった状況とはならず、双方は真っ向からぶつかった。
中米関係の低迷の責任は完全に米国にある。今回の会談で、双方は落ち着いていたが、米国の行動は厳粛な大国らしくなかった。
中国側は真っ向から対決することで米国側の内情を暴き、世界に米国の実質を見破らせた。
米国は虚勢を張っているが、大国としての自信が欠けている。米国側の底力不足は会談前に露呈し、米国側は入念に中国との対話を「四者安全対話」で行い、日本と「2+2」会談を行い、韓国を訪問した。別の大国との会談前に、手下を引き込み大声で盛り立てる大国などあるかと問いたい。これは崔大使の発言でもあり、歌いながら夜道を歩いて自分の心を強くするようなことだが、実際はあまり意味がない。
米国の横暴な行動は大国としてのルールを欠いている。中国側は誠意を持ち、双方が決めた手順通り準備をしたが、米国側は前口上で決められた時間を過ぎ、出てきてすぐに中国内外の政策を非難した。これは外交マナーに反するだけでなく、米国の一貫した横暴な態度を露呈させた。
これに対し、中国共産党中央政治局委員で中央外事工作委員会弁公室主任の楊潔篪氏は、「台湾、香港、新疆はどれも中国領土から切り離すことのできない部分であり、中国側は米国側による中国内政への干渉を断固反対する。米国に高い所から見下ろし中国と話し合う資格はなく、中国人はその手には乗らない」と厳しくコメントした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月20日