現在、新疆維吾爾(ウイグル)自治区は社会的に安定し、経済的に発展し、民族的に団結し、宗教的調和がとれ、ウイグル族を含む各民族の人々は安定した和やかな生活を送っている。米国及びその同盟国による新疆への不当な制裁は中国へのいわれなき内政干渉であり、基本的事実に対する恥知らずな歪曲でもある。(文/陳籽。人民網掲載)
だが実事求是の心を持ち、「推定有罪」の意図がなければ、事実に基づき、本当の新疆を再び描き出すことができる。
新疆の総人口は増加し続けている。統計によると、1953年の第1回国勢調査で487万3600人だった新疆の総人口は、2010年の第6回国勢調査では2181万5800人と、57年間で4.3倍近くに増加した。2010年から2018年の間に、新疆の常住人口は305万1800人増加した。このうち少数民族は287万4900人増加し、ウイグル族は254万6900人増加した。これでも新疆に「ジェノサイド」が存在するというのか。
新疆の経済発展は好調を維持している。2020年に新疆の域内総生産(GRP)は1兆3793億5800万元(1元は約16.7円)に達した。物価変動を除いた実質で前年比3.4%の増加だ。都市部住民の1人あたり可処分所得は3万4838元で、前年比で0.5%増加した。固定資産投資は急成長し、全国トップの伸び率を示した。
新疆における貧困脱却の難関攻略の成果は誰の目にも明らかだ。2020年、現行基準下で農村の貧困層306万4900人が全て貧困を脱却し、3666の貧困村、35の貧困県が全て貧困村や貧困県の指定を解消された。
こうしたデータが最も力強い証明だ。民生の保障は力強く、経済発展は好調を維持し、人々の生活は明らかに改善し、新疆の人々は合法的権利と中国人民としての尊厳を享受している。
翻って米国を見ると、新型コロナウイルスの感染拡大により、全世界は「人権の擁護者」の真の姿を目の当たりにした。米国の民衆は最も基本的な生命権、生存権、健康権でさえ、しかるべき保障を得られずにいる。これで何をもって尊厳を語るというのか。
米国には世界で最も先進的な医療技術と豊富な医療資源があるというのに、米国人の生命の安全を確実に守ることができていない。米国の人口は世界全体の5%足らずだが、2021年3月29日までの新型コロナウイルス感染者数は世界全体の20%以上となり、死者数は50万人以上で世界全体の20%近くを占めている。
パンデミックによって、米国ではシステミックな人種差別が一層露呈した。アフリカ系の人の感染率は白人の3倍、死亡率は白人の2倍に上る。ネイティブアメリカンの権利は侵害され、アジア系はヘイトによるいじめの対象となり、ヘイトクライムは収まる兆しが見えない。
米国の警察は公民の命と財産を守ることを宣誓していながら、いつでも銃口を民衆に向ける。ウェブサイト「警察暴力マップ」によると、2020年に米国の警察は計1127人を射殺した。人を殺さなかった日は18日しかない。アフリカ系は米国の総人口の13%を占めるのみだが、警察に射殺された人々の28%を占める。アフリカ系が警察に殺される確率は白人の3倍だ。
米国は「人権の教師」を自任するが、メキシコとの国境で度々演じられる「肉親の引き離し」や、移民の過酷な生活状況などの人権侵害問題には見て見ぬふりをしている。米国メディアの統計では、ここ数年間に米国当局に拘束された移民の子ども26万6000人のうち、100日以上拘束された子どもは2万5000人以上に上る。
人権保護をしきりに口にする一方で、人々の生死は顧みない。まさかこれが米国の提唱する「人権」なのか?彼らが故意に新疆のイメージを毀損する目的の1つは、自国内の人権のブラックホールを隠蔽するために、人々の視線をそらすことにあるのだと疑わずにはいられない。
彼らにとっては、「見たところ美しい」米国式人権観は彼らの虚妄の道徳的存在感をより良く満たすことができ、「人権」を道具にして他国の利益を侵害する戦略思考に一層合致しているのかもしれない。だが中国人にとっては、「人々中心」の人権観を堅持することのほうが、最も広範な人々の根本的利益をより良く保障でき、人権という神聖な概念のあるべき筋道に一層合致している。
もし米国が本当に人権を重視しているのなら、相互尊重の原則に基づき世界の人権事業を共に後押しし、スローガンを具体的行動に移すべきだ。「人」そのものから乖離した「権」は、いずれも根拠なき虚構の絵空事に過ぎず、最終的には崩壊という結末を迎えるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年3月30日