中国の支援を受け、エジプトはワクチン生産の現地化を実現する。北京科興公司と協力しエジプトで生産する第1陣のワクチンは、6月中・下旬に公開される見通しだ。エジプトのハラ・ザイード保健・人口相は9日、エジプト現地のワクチン生産企業を視察し、記者会見を開いた。記者に向け、中国科興製ワクチン生産現地化の現在の準備状況について説明した。「アルアハラム」などエジプト大手メディアが10日、伝えた。
ザイード氏は記者会見で、「科興公司とエジプト企業が今年4月に署名した、中国製新型コロナウイルスワクチンのエジプト生産現地化協力協定に基づき、1年目に科興製ワクチンが4000万回分生産される」と述べた。今月18日、科興製ワクチンの生産に用いられる原材料がカイロに到着した。6月末に第1陣・200万回分が生産される。エジプト薬品管理局の厳しい審査を踏まえた上で、これらのワクチンは7月に正式に使用される。ザイード氏は、中国がエジプトのワクチン生産現地化の実現を支援し、長期的にエジプトの感染対策に援助を行ってきたことに謝意を表した。
ザイード氏は記者会見で、「エジプトで生産されるワクチンはまず自国の需要を満たし、残された部分はアフリカ諸国に輸出する」と述べ、「エジプトには産業チェーンの要素が揃っており、ワクチン生産技術の移転によりエジプトはアフリカのワクチン供給センターになる」と強調した。エジプト紙「Al Gomhuria」は「エジプトと中国のワクチン共同生産は、エジプトの中国に対する信頼を浮き彫りにしており、エジプト人の中国製ワクチンへの安心を反映している。実際に中国の支持と技術によりエジプトはワクチン生産を現地化できるが、これは新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込め、勝利を収めるため大きな力を発揮する」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月11日