外交部の華春瑩報道官は14日の定例記者会見で、「インドで新型コロナウイルス感染症が再び拡大してから、中国は一貫して中国企業による協力を奨励しており、インドによる感染症対策物資の購入に便宜を図ってきた」と示しました。
報道によりますと、インドの駐香港総領事がこのほど、インドが購入する感染症対策物資の価格について中国政府の関与を求めたいとし、「供給チェーンの開放性は確保されるべきだ」と指摘したということです。
これに対し、華報道官は「4月に中国は累計で人工呼吸器と酸素発生器2万6000台以上、モニター1万5000台以上、そして医薬品3800トン近くをインドに向けて輸出した」と示したうえで、インドの駐香港総領事による供給チェーンの開放性と安定性確保の呼び掛けについて「心から賛同する」と応えました。
これについて華報道官は「各側も実際の行動を取り、全世界の供給チェーンと産業チェーンの安定性と開放性を確保すべきだ。政治的な目的で人為的な破壊行為をしてはならない」と強調しました。
さらに、関連物資の価格が高騰している問題については、「需要の増加が全世界の供給チェーンに影響を与えた。また、ヨーロッパからの輸入が必要な一部原材料の供給不足といった影響も出ている」と説明しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年5月15日