「日本経済新聞」の5月20日の報道によると、マレーシアのマハティール前首相は、「4国戦略対話(QUAD)」メンバー国は慎重に事を進め、世界経済回復のために中国を怒らせてはならないと警告した。
マハティール氏は、「QUAD」のメンバーである米国、日本、オーストラリア、インドは中国と単独で接触していいが、中国のインド・太平洋地域と南中国海で高まる影響力を連携して抑止しようとしてはならないと述べた。
「日本経済新聞」が開いたアジアの未来会議で、マハティール氏は「QUAD」は古い包囲戦略だと指摘し、「このような戦略の中で敵を包囲しようとしても、敵は報復してくる」と述べた。
マハティール氏は、「QUAD」は安定と共通の経済利益の実現を目標に、中国と平和な話し合いを進めるべきとの見解を示した。
また、トランプ米前大統領が中国に過激な態度を示した後、ジョー・バイデン大統領は中国との関係を修復できることを望むと話した。
マハティール氏は、「時期がくれば、バイデン氏は緊張状態を緩和し中国と対話できると思う。トランプ氏の時よりひどい状況にはならない。バイデン氏はオバマ政権時に副大統領を勤め、国際問題においてトランプ氏より経験が豊富だ」と述べた。
1月に大統領に就任した後、バイデン氏は3月に第1回「QUAD」首脳会合をオンラインで主宰し、4国間には新型コロナウイルスの流行抑制と自由で開放的なインド・太平洋地域協力の維持が必要だと主張した。
中国外交部の趙立堅報道官は今年3月の記者会見で「QUAD」会合について、「関係国が開放、包容、ウィンウィンの理念を堅持し、排他的な小さいグループを作らず、地域の平和、安定、繁栄のためになることを多くすることを望む」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月22日