現地時間28日、ドイツのメルケル首相、イタリアのドラギ首相、国連のグテーレス事務総長らはそれぞれ、ビデオ形式によってドイツのベルリンで開かれている「グローバル・ソリューションズ・サミット2021」に出席し、グローバルな危機を克服するために、多国間主義と国際協力の不可欠性を強調しました。
今回のサミットは27日開幕したもので、2日間にわたって開かれるサミットの期間中、政治、経済、科学研究業界の関係者や国際組織の代表100人余りが「大再編」のテーマをめぐり、ポストコロナ時代の社会、経済、生態分野の一連の問題をいかに解決するかについて討議しました。
ドイツのメルケル首相は28日の発言で、「新型コロナウイルス感染症によって、人類が栄光と恥辱がともに存在する運命共同体で、異なる国が互いに依頼し合い、困難を共に切り抜けなければならないということを世界は再び認識した」と述べました。
国連のグテーレス事務総長は、「世界範囲で新型コロナウイルスワクチンの公平なアクセシビリティーを実現するにはまだ道のりが遠い。国際社会は全力をあげてこの現状を変えなければならない」と述べました。そのうえで、低所得の国にも公平にワクチンが分配されるために、ワクチンの生産量を倍増させるよう求めました。
イタリアのドラギ首相も、グローバルな感染症や気候変動などの危機を克服するために、より深くて全面的な国際協力を呼びかけました。そのうえで、「G20の今年の輪番議長国として、イタリアは引き続き、多国間主義を擁護し、強化していく」と表明しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年5月30日