【観察眼】感染症対策、“無関係”と言える国はもはやない

【観察眼】感染症対策、“無関係”と言える国はもはやない。

タグ:感染症

発信時間:2021-06-14 11:09:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 コロナ禍において、中国が対策を油断したことは少しもなかった。今月終わったばかりの全国大学統一入試(6日と7日、一部地域では10日まで)には、全国で1078万人の受験生が参加したが、これに際して関係部門は中・高リスク地区の受験生に対して、専用の「一対一」専用車による送迎サービスを提供した。また、濃厚接触者への接触(二次接触)を理由に隔離ホテルに宿泊中の受験生に対しては大型バスによる集中的な「点対点」送迎が統一的に手配された。もちろん、受験生の送迎を行う運転手は全員が2回のワクチン接種を終えており、さらに2回のPCR検査も受けた。その上で、N 95マスクを着用し、防護服を着用し、送迎車は専門の消毒会社によって消毒された。感染が確認されたか、感染の疑いがある受験生については、病院に専用の試験場を設けるという徹底ぶりであった。


 さて、冒頭で紹介した広州市で5月21日に感染が確認された郭さんは無事回復し、10日に退院されたそうだ。郭さんの後に見つかった感染患者らも順調に回復している。しかし、安心してはいけない。ウイルスに国境は関係ないため、感染拡大の広がる国が残されている限り、世界のどこにも手放しで安心できる国はないのだ。これは、地球上の人類がすでに一つの運命共同体になっていることを示している。感染症の予防・抑制については、どの国も「人民を至上とし、生命を至上とする」原則に基づいて、効果的な措置を取っていくべきだ。そして市民もまた、予防・抑制の取り組みについて自身で責任を持つべきだ。その上で、各国が協力し合い、手を携えて共に前進しさえすれば、人類はきっとコロナ禍に打ち勝ち、あるいは平和的に共存できる道を開けることだろう。(日本語部論説員)


 「中国国際放送局日本語版」2021年6月14日


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