焦りと不安のなか独立記念日を迎える米国

焦りと不安のなか独立記念日を迎える米国。

タグ:米国 独立記念日

発信時間:2021-07-05 14:51:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 7月4日は米国の独立記念日だ。バイデン夫妻は千人以上の軍人や重要活動人員などを招き、ホワイトハウス南芝庭で大型パーティーを開き、民主党政権が指導する米国の感染対策及び経済回復の成果をアピールするが、これは多くの批判を浴びた。米国では感染再拡大の兆しが見られ、最近の感染者数は1日平均で約1万2000人に、死者は約200人にのぼっている。新規感染者のうち4分の1がデルタ株の感染者。「環球時報」が伝えた。

 

 バイデン政権は山と積もる土の中から青銅器を見つけようとするように、今日の米国の成果を探そうと努力している。ところが独立記念日を迎える米国は、数多くの不確実性に直面している。米国の完全に接種を完了した人の数は総人口の半数に満たず、接種率を上げ続けようとしても残りの人は接種を望んでいないという現実的な問題がある。デルタ株の感染力が極めて高く、既存のワクチンの効果が試される。また米国の複数回の景気刺激策はインフレなどの大きなリスクを蓄積した。米国経済の功を焦る回復がどれほど多くの原動力を持つか、さらには新たな危機を引き起こすかなどが多くの人から懸念されている。

 

 建国から245年たつが、今や米国は最も不安な時期を迎えている。政党政治の弊害が米国式民主体制の効率を大きく引き下げ、人種問題の解消がほぼ不可能になっている。後者の持続的な深刻化は一種の不可逆性を示している。米政府の公共の危機に対する脆弱な組織能力が今回の感染症で露呈した。米国が現在唯一頼りにしているのはワクチンだが、これはギャンブルのような政策だ。科学者らは、少なくとも現段階はワクチンだけではまったく不十分との見解で一致している。

 

 世界は、米国が実際には社会進化論を高度に尊ぶ国であることを理解している。資本はその牽引車のようなもので、前列のグリーン車にはその国の各種エリートが座り、後列の車両には中産階級、最も混雑して粗末な車両には低層の一般人が座っている。最も貧しい人はさらに列車の外にしがみつくか、屋根に登っている。米国はエリートのもので、中産階級に適度に配慮する。エリートらは米国の貧しい人に、「この列車に乗れているのだから、それだけでも幸せだ」と告げる。

 

 米国と西側の一部が現代化を迎えた時だったならば、このような説明は有効だ。しかし中国を始めとする新興経済体が発展を始め、彼らの列車が加速を続けるなか、米国の「道の自信」にかつてない揺れが生じ始めている。発展のペースが落ち、不平等が深刻で、重大危機を処理する方法を持たず、過去の遺産を食いつぶす米国は、未来を懸念し始めている。びくびくしながら、いつ中国に経済規模で追い抜かれるかを計算している。

 

 米国は依然として国際的なアピール力を持っているが、これはもはや同盟国からの信服や発展途上国からの羨望ではなく、脅し、さらには脅迫によるものだ。かつて米国は国際公共財を作る潤沢な資金と資源があり、世界経済のエンジン、国際援助の最大の提供者だった。ところが今や米国はますます利己的になり、自国の私利を拡大するため米国が握る国際ツールを公然と用い続けている。

 

 この独立記念日は米国が直面している、課題がかつて無いほど山積している独立記念日の一つだ。バイデン政権が現在最も関心を寄せているのは、最良の手段によりこれらの問題に対応することではなく、有権者に政権運営の最良の印象を残すことだ。彼らが現在最も重視しているのが、来年の中間選挙だからだ。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月5日

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