「もっと早く感染していた」、多くの米国人がツイッターで報告

「もっと早く感染していた」、多くの米国人がツイッターで報告。記者の最近の調べによると、ツイッターで1000人以上のユーザーが、自分もしくは家族や知人が2019年12月、さらにはそれより早い時期に新型コロナウイルスに感染していたと投稿している。うち少なくとも100人以上の実名ユーザーが感染の経緯を真剣に説明しているが、その症状は新型コロナウイルス感染症と非常に似ている。統計によると、これらのツイッターユーザーは世界各地に分布しており、うち米国のユーザーが75%以上を占めている。他にも欧州や南米などの地域も含まれる…

タグ:米国人 ツイッター 感染 2019年12月

発信時間:2021-08-10 14:33:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 記者の最近の調べによると、ツイッターで1000人以上のユーザーが、自分もしくは家族や知人が2019年12月、さらにはそれより早い時期に新型コロナウイルスに感染していたと投稿している。うち少なくとも100人以上の実名ユーザーが感染の経緯を真剣に説明しているが、その症状は新型コロナウイルス感染症と非常に似ている。

 

 米ワシントン在住の住民は2020年12月22日にツイッターで、「私の妻と医師は私が2019年10月1日に新型コロナウイルスに感染したと信じている。これは恐ろしいことで、彼らは当時それが何かを知らなかった。私は集中治療室で10日間隔離された。血中酸素濃度が低く、(肺の)X線画像はすりガラス状になっていた。彼らは何度も試験を行ったが、ウイルスなのか細菌性肺炎なのか特定できなかった」と投稿した。

 

 別の米国人ユーザー、ジェームズ・クルートゥックス氏は2020年12月18日に、「私は2019年11月もしくは12月に新型コロナウイルスに感染していたと思う。高熱、呼吸困難(救急処置室に2回行き、いずれも酸素吸入器をつけた)、ステロイド投与を繰り返し、X線画像の肺に問題があった。この人生で最も重い病だった。救急処置室に行かなければ目を覚ますことはなかっただろう」と記した。

 

 ケルシーという名の米デトロイト在住の女性ユーザーは2020年12月11日に、ツイッターで「息子が12月にウイルス性呼吸器疾患にかかり、左右とも肺炎になった。一見したところ何でもないようだったが、実際には重い病だった。最終的にこの病院に入院した。2019年に提供された血液検体に新型コロナウイルスの抗体があったことから、私は今や息子が新型コロナウイルスに感染したと100%確信している。これは昨年12月のことで、息子は今は大丈夫だ」と投稿した。

 

 統計によると、これらのツイッターユーザーは世界各地に分布しており、うち米国のユーザーが75%以上を占めている。他にも欧州や南米などの地域も含まれる。

 

 現在得られている多くの手がかりによると、新型コロナウイルスは2019年末より先に世界各地で発生していた可能性がある。

 

 英誌「ネイチャー」(電子版)は最近の記事の中で、「米国農務省の研究者が米国北東部の一部のオジロジカの血清検体の新型コロナウイルス抗体の分析研究を行ったところ、検体採取を行ったオジロジカの3分の1の体内に新型コロナウイルス関連の抗体があった。2019年に集めた検体のうち1件から関連抗体が検出された。これはオジロジカが新型コロナウイルスに感染していたことを意味する」と伝えた。米国が公式発表した初の感染者は2020年1月21日。

 

 米国疾病予防管理センターの研究者は2020年11月30日に米学術誌「Clinical Infectious Diseases」で、米国赤十字社が2019年12月13日から2020年1月17日にかけて採取した7389件の血液検体を調べたところ、うち106件に新型コロナウイルスの抗体が含まれていたと報告した。これは当時新型コロナウイルスが米国ですでに発生しており、米国が公式発表した初の感染者の時期よりも早い可能性があることを意味する。

 

 イタリア・ミラノの国立がん研究所の研究者は2020年11月、イタリアの主要関連学術誌で発表した論文の中で、「2019年9月から2020年3月に肺がんスクリーニングテストに参加した志願者959人の血液検体を調べたところ、111人の血液検体に新型コロナウイルスの受容体結合部位(RBD)の特異抗体があった。うち最も早い検体は2019年10月の第1週に採取された。これは彼らが2019年9月にすでに新型コロナウイルスに感染していた可能性が高いことを示している」と指摘した。

 

 ブラジルのサンタカタリーナ連邦大学は2020年7月2日に発表した研究報告書の中で、同校が中心となる研究チームがサンタカタリーナの州都・フロリアノポリスで2019年11月27日に採取された廃水サンプルから新型コロナウイルスの遺伝物質が検出されたとした。これはアメリカ州大陸で初の新型コロナウイルス感染者が報告された時期よりも約2カ月早く、ブラジルで初の感染者が報告された時期より約3カ月早い。研究者は、サンプルを採取した日より15-20日前の時期に、ヒト感染が発生していた可能性があると見ている。

 

 専門家は、早期の疑い患者及び動物・環境から見つかった早期の手がかりは、次の段階のウイルス起源解明の重点になるべきと見ている。中国・世界保健機関(WHO)新型コロナウイルス起源解明共同研究専門家チーム中国側チーム長の梁万年氏はメディアのインタビューで、「早期疑い感染者、及び動物と環境の研究で見つかった早期の証拠について評価・分析を行い、既存の証拠の科学の有効性と信頼性を確定するようWHOに提案する」と述べた。


  「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月10日


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