「米国ナンバーワン」に疑問を突きつけ、米国の感染対策の真相を暴く研究報告書が9日、オンライン・オフラインで同時に発表された。報告書は、ウイルスと人災に同時に見舞われ、米国の新型コロナウイルスの感染状況は現在も効果的に抑制されていないと指摘。米政府の感染対策及び起源解明の調査などの各方面が科学と常識に背いており、これが「感染対策失敗国」になった直接的な原因とした。
この報告書は中国人民大学重陽金融研究院、太和智庫、海国図智研究院が共同で研究し、発表したものだ。
報告書は「命のためではなく党の争いのため」「科学と常識に背く」「制度の失効により感染抑制が困難に」「感染症が社会の分断を激化」「世界の感染対策を恣意的に破壊」などの方面から、米国の感染対策の実情を再現した。報告書は次のように指摘した。
米国国内で、米国は「感染対策失敗国」で、科学と常識に背き、真相を隠し、感染対策問題を政治利用し、感染対策を景気対策に利用し、高所得者の資産が激増し、一般人の生活が後退し、社会の分断と人種差別がさらに激化した。党の争いのもと、連邦制は互いに妨げになり、責任を押し付け合い、米国の感染対策の「ばら積み」構造が形成された。米連邦準備制度理事会が紙幣を濫発し、世界各国がその「罪」をかぶり、本来受けるべきではないインフレ・動乱・バブルの圧力を受けた。社会の動乱は米国の「根深い病」であるが、新型コロナウイルスはその「増幅器」になった。米国の犯罪率は今年、先進国のうち首位になっている。英国、カナダ、スペインなどの国を大きく上回り、多くの発展途上国を上回っている。
世界において、米国は「ウイルス拡散国」「ウイルス起源容疑国」「世界の感染対策破壊国」だ。米国は世界的な感染拡大に対する責任を否定できない。感染症の流行後も2000万人以上の米国公民が出国した。同時に米国は「ワクチンの民族主義」を掲げ、新型コロナウイルスワクチンの輸出量は国内生産量の1%未満だ。国際的なワクチン協力を拒み、米国はさらに「起源解明のテロリズム」及び他国への「結論ありき」に取り組み、かつ「脱退と復帰」という行為により国際的な感染対策の秩序を乱した。
報告書はさらに次のように疑問視した。米国で2019年下半期にいわゆる原因不明の「呼吸器疾患」(別名「白肺病」)が流行したが、これは新型コロナウイルスだったのではないか。フォート・デトリック及び米国のその他の生物実験室はどのような研究を展開しているのか。コロナウイルスと関連しているのではないか。安全措置の実施状況はどのようになっているか、世界の新型コロナウイルスの起源との関連性はないか。これらの疑問については、新型コロナウイルスの起源解明により答えを出さなければならないが、米政府は隠蔽を続けている。
米国は現在、新型コロナウイルスの累計感染者と累計死者が最多の国であるが、呆れたことに先ほど米メディアが発表した「世界感染対策ランキング」でトップになった。
報告書の共同発表者、中国人民大学重陽金融研究院の執行院長である王文氏は、「重苦しい現実を前にしながら、米メディアは米国の感染対策を世界一と評価したが、これは未来の人々が現在の世界史を真実かつ客観的に見据える一助にならない。この報告書によって、より多く人が事実と真相をはっきり認識することを願う。同時に報告書は感染状況の回顧でもある。各国が米国式の感染対策の教訓を汲み取り、感染対策の経験を総括し、未来の類似する公衆衛生の危機により良く対応する一助になることを願う」と述べた。
報告書の共同発表者、海国図智研究院の院長である陳定定氏は、「米国の感染対策の失敗は国内の党の争いと大きく関係している。同時に米国側は責任転嫁により自身の内政の衰退を覆い隠そうとしている。米国が自身の問題から着手し、公平な科学の精神に基づき真の世界衛生協力に取り組むことを願う」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月10日