中国外交部は13日、新型コロナウイルスの発生源調査をめぐって、権威のある専門家と駐中国の外交使節らを招いて、世界の感染症予防・抑制協力とウイルスの発生源調査を促す中国の措置を紹介しました。参加者らは第1段階の研究状況を振り返り、第2段階の中国の計画を紹介し、十分な科学と事実に基づいて、中国を歪曲する言論を洗い立てました。
中国・WHO新型コロナウイルストレーサビリティ共同研究専門家チームの中国側代表を務める梁万年教授は外交使節に対し、今年初めごろ湖北省武漢市で開かれた第1段階のウイルス発生源調査の状況を紹介しました。
梁教授は「当時共同で制定し、実践した一連の研究方法は科学的かつ全面的なもので、専門家の心を込めたものだと言える。今後も人類にとって、ほかの突発的な疾患の感染源調査に用いられるものだ」と述べました。
第2段階のウイルス発生源調査について、中国国家衛生健康委員会科学教育局の顧金輝副局長は、「第1段階を基礎に続けるべきだ」としています。そのうえで、第1段階で行われた内容、とくに明らかな結論が出た研究について、第2段階で重ねて研究する必要はなく、次の段階では、各国が十分に協議した上で、世界の複数国、多くの地域で早期病例の捜索、分子疫学、動物の中間宿主などの面においてウイルスの発生源調査の研究を進めるべきだとの考えを示しました。
駐中国のジェネソフ・ロシア大使は席上、「ロシアはウイルスの発生源調査の政治化に反対する一方、協力、透明、多国間主義の姿勢でウイルスの発生源調査を行うことを支持する」としたうえで、WHOに対しては加盟国の交渉によって原則を定め、既存の科学的な証拠に基づいてウイルスの発生源調査を行う必要性を示しました。
また、駐中国のアバライ・ソマリア大使は、「中国・WHO新型コロナウイルストレーサビリティ共同研究専門家チームは科学的な結論を出した。ウイルスの発生源調査はWHO総会の決議に基づいて行われなければならない」と明らかにしました。
「中国国際放送局日本語版」2021年8月15日