英フィナンシャル・タイムズ紙ウェブ版は8月14日、『バイデン氏の信用はアフガニスタンで破られた』という見出しの記事を掲載した。作者は同紙上席外交評論家のギデオン・ラフマン氏。以下はその概要。
アフガニスタンのこの壊滅がトランプ氏任期中に発生していれば、米国の外交政策の輪は米国の戦略の無責任さと不道徳さを大声で批判しただろう。しかし、現在ホワイトハウスの主導権を持つのはバイデン氏であるため、彼らは基本的に気まずい沈黙を守っている。
今週初め、バイデン氏はアフガニスタンからの撤退を「恨みも後悔もしない」と発言した。先月、バイデン氏は「タリバンが各地を占領し全国を管理する可能性は極めて低い」と述べた。彼が次にどんな発言をするのか、誰にもわからない。実を言うと、誰も気にしていない。アフガニスタン問題において、バイデン氏は信頼を完全に失っている。
さらに大きな戦略的問題は、アフガニスタンで発生している災難が米国の世界における信用にどのような影響をもたらすかである。
米国の失敗により、バイデン氏は「米国が戻ってきた」という情報をアピールすることがさらに難しくなる。まず、米国の実力は低下している。次に、米国の安全保証は信頼できない。米国の世界連盟ネットワークは次のような信念に基づいているからだ。つまり、最後の大切な時機を迎え、米軍は盟友を守るために本当に派遣されるということだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月18日