米国の「起源解明」、墓穴を掘る結果に

米国の「起源解明」、墓穴を掘る結果に。科学者ではなく情報機関が主導し、実際の状況に基づき計画を立てるのではなく90日という制限をつけた。いわゆる調査が始まらないうちにこの報告書の結果が決まっていたと言える…

タグ:コロナ ウイルス 起源調査 情報

発信時間:2021-08-30 14:11:25 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米国の国家情報長官室は27日にいわゆる「新型コロナウイルス起源調査報告書」の要点を発表した。新型コロナウイルスの起源に関する自然界及び実験室流出という2つの可能性を排除できないとした上で、中国側が国際的な調査を妨害し情報共有を拒否し他国を非難していると中傷した。米ホワイトハウスは同日、新型コロナウイルスの起源調査に関する声明を発表し、中国側は起源解明をめぐる国際的な調査を妨害し、透明性が不足していると称し、関係国を集め中国側に圧力をかけようとした。


 本件は米国が国際世論のミスリードを試み、責任を押し付けようとする奇妙な動きだが、実際には米国側は墓穴を掘っている。


 科学者ではなく情報機関が主導し、実際の状況に基づき計画を立てるのではなく90日という制限をつけた。いわゆる調査が始まらないうちにこの報告書の結果が決まっていたと言える。

 

 ウイルス起源解明は厳粛な科学の問題であり、世界の科学者及び医学専門家が協力し行い、事実と証拠に基づき科学の結論を導き出すべきだ。ところが米政府は本件を「嘘、騙し、盗み」で知られる米情報機関に任せ、かつ期限内に「お題に合わせた作文」の提出を求めた。これほど荒唐無稽な操作は、「この政治的な操作には起源解明の誠意が少しでもあるのか」との疑問を禁じえない。


 米国側は中国が「国際的な調査を妨害」「透明性が不足」と非難しているが、実際には中国の起源解明をめぐる開放的で透明な態度は周知の通りだ。中国側はすでに世界保健機関(WHO)の専門家を中国に2回招待し、起源解明をめぐる共同研究を展開している。専門家らは行きたいすべての場所に行き、会いたいすべての人に会った。中国・WHO新型コロナウイルス起源解明共同研究報告書はすでに、「実験室流出の可能性は極めて低い」という結論を出しており、世界の科学界もこれについて広い共通認識を形成している。中国側はさらに何度も、科学による起源解明を終始支持し、継続的に参加すると表明している。これについて米国側は見て見ぬ振りしている。


 米国側がこれほど意欲的にウイルス起源解明の「トレーダー」になるのは、科学を守るためでは決してなく、政治利用するためだ。世界で感染状況が最も深刻で、感染対策で最も失望させた国である米国側は、感染対策失敗に対する人々の非難をそらそうと焦り、起源解明を利用した責任逃れを試みている。中国に矛先を向け、この機を利用し中国に圧力をかけけん制している。


 しかし国際社会の目は曇っていない。80数カ国がWHO事務局長に書簡を送り、声明を発表し、照会をするなどにより、起源解明の政治利用に反対し、中国・WHO新型コロナウイルス起源解明共同研究報告書を守るよう求めた。世界の100以上の国と地域の300以上の政党、民間組織、シンクタンクがWHO事務局に「共同声明」を提出し、起源解明の政治利用に断固反対した。各国の政府及び専門家・学者も科学に基づく起源解明の展開を主張し、ウイルスのレッテル貼りと起源解明の政治利用に断固反対した。


 米国は組換えウイルスの研究を最も早く展開した、最も高い能力を持つ国だ。米国は世界のコロナウイルス研究の最大の資金援助者及び実行者であり、生物実験室の安全記録が最低の国でもある。米国側が本当に公開と透明性を求めるならば、なぜ米国が新型コロナウイルスの起源との疑いに反応せず、なぜWHOの専門家をノースカロライナ大学生物実験室及びフォート・デトリックの「米陸軍感染症医学研究所」の調査に招待しないのだろうか。なぜ2019年7月にバージニア州北部で発生した原因不明の呼吸器疾患と、ウィスコンシン州で大流行した「電子タバコ疾患」の起源の調査を行わないのか。


 ウイルスが現在変異を繰り返し、世界の感染再拡大が続いている。現在の世界で唯一の超大国である米国側は国内の感染を効果的に封じ込め、各国と手を携え世界の感染症に打ち勝つことを考えず、他国を中傷し国際的な協力を破壊する古い手を使っているが、どこにその大国らしさがあるのだろうか。今回再び起源調査報告書をでっち上げ中国を非難しているが、これは感染対策失敗の歴史の恥の上塗りに過ぎない。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月30日

 

 

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