カブール空港自爆テロの生存者、米軍から銃撃されたと訴える

カブール空港自爆テロの生存者、米軍から銃撃されたと訴える。

タグ:カブール空港 生存者 米軍

発信時間:2021-09-01 11:22:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「銃声が鳴った時、現場には米軍しかいなかった」アフガニスタン人のカミヤブさんは首都カブールの病院のベッドに横たわり、数日前の九死に一生を得た一幕を振り返った。「銃弾が雨のように舞い、誰もがこの悲劇の場から急いで逃れようとした」

 

 アフガンのカブール国際空港の外で26日、自爆テロが発生した。少なくとも170人のアフガン人(一般人)が死亡し、米軍からは13人の死者が出た。

 

 過激派勢力「イスラム国(IS)」が今回の自爆テロの実施を宣言した。しかしあるメディアは事件後すぐ、自爆テロでこれほど多くの死傷者が出たことには別の理由があるのではと疑問視した。一部の負傷者はこのほど新華社の取材に応じ、現場で目撃したことについて疑問を呈した。

 

 テロ事件発生当時、カミヤブさんは空港の外にいた。「爆破後、現場で直ちに銃声が鳴り響いた。私の手は銃弾で負傷した。現場では銃声が続き、撃っているのは米国の兵士だけだった」

 

 別の負傷者のムハンマド・バクシュさんは、「爆発後、米軍は直ちに私たちに銃を撃った。何が起きたか分からず急いで逃げた」と振り返った。

 

 メディアの報道によると、カブール空港の爆破及びその後の米軍の無人機による報復行動において、米軍による一般人の死傷者が出た。メディアが連日コメントを求めているが、米国の当局者は「否定せず、間違いと責任を認めない」態度を示している。

 

 現地時間30日にホワイトハウスで開かれた記者会見で、記者からは「米軍による無人機の空襲で子供を含むアフガンの一般人の死傷者が出た。バイデン大統領は米軍の死者に対するのと同様、アフガン人の死者にも責任を負うか」という質問があった。ホワイトハウスのサキ報道官は図々しくも、「一般人の死傷者の回避の取り組みに関しては、米国は世界で最も上手くやっている国だろう。米軍によるアフガンの一般人の死傷者については現在も調査中だ」と述べた。

 

 サキ氏は意図的に、アフガン人にとっては悲惨な事実を無視した。20年に渡りアフガンでは3万人以上の一般人が米軍の銃撃と爆撃、及び米軍がもたらした戦乱によって死亡し、負傷者は6万人を超えている。約1100万人が難民になった。

 

 同じ30日、米中央軍司令部のケネス・マッケンジー司令官は、米軍がアフガン撤退任務を完了したと宣言した。また、これは2001年の9.11同時多発テロ後に米軍がアフガンで開始した20年弱の軍事行動の終了を意味すると述べた。

 

 ところが戦争がアフガン人に残した苦難は尽きることがなく、誰がその責任を負うのだろうか。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月1日

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