米情報部門が「執刀医」になったいわゆる「新型コロナウイルス起源調査報告書」の要旨が先ほど発表された。ところがこのホワイトハウスに長く期待されていた政治的報告書は、まったく科学的でないことから笑い草になった。
報告書の要旨が発表されると、米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、「新型コロナウイルスの起源及び人への感染経路について、約18の情報機関は90日の活動後、誰もが知っている結論を導き出した。彼らはウイルスがいかに発生し、人に感染したかを突き止められなかった」「この報告書は、米国人はなぜ情報機関に毎年858億ドルも支払わなければならないのかという疑問を持たせた」と皮肉った。
各国の関係者はすでに米国のウイルス起源解明の政治利用を厳しく批判している。いわゆる起源調査報告書はまったく科学的でなく、まったく信憑性がなく、ウイルスの起源を利用し中国を攻撃するツールに過ぎない。米国のこの行為は世界の感染対策の協力を損ねると指摘した。
米誌「フォーリン・アフェアーズ」はこのほど論評の中で、「明確な答えが出ず、新型コロナウイルスの起源に関する憶測と非難はこの感染症の終息を目指す国際協力を妨害し、次の感染症を予防・観測し戦うための世界の取り組みを妨害している」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月2日