外交部(外務省)の汪文斌報道官は2日に行われた定例記者会見で、「中国は一貫して積極的に『COVAXファシリティ』を支持し、これに参加しており、新型コロナウイルスワクチンの発展途上国におけるアクセシビリティとアフォーダビリティの向上に努めている。近いうちに、3000万回分近くのワクチンがアルジェリアやコートジボワール、ナイジェリア、キルギス、ベネズエラなど発展途上国に次々と運ばれる予定となっている」と述べた。
【記者】報道によると、世界保健機関(WHO)は9月末までに、アフリカやアジアなどに向けて中国科興公司(シノバック)と国薬集団(シノファーム)製のワクチン1億回分を第一陣として輸送する計画とのことだが、中国として「COVAXファシリティ」を通じたワクチン対外提供状況の確認と説明をお願いしたい。
【汪報道官】中国は一貫して積極的に「COVAXファシリティ」を支持し、これに参加しており、新型コロナウイルスワクチンの発展途上国におけるアクセシビリティとアフォーダビリティの向上に努めている。2021年上半期には、シノファームとシノバック製のワクチンがWHOの緊急使用ワクチンとして承認され、関連企業は直ちに生産保障体制を整え、GAVIアライアンスとの間で積極的にワクチン提供について協議し、今年7月には「COVAXファシリティ」購入リストに登録された。双方が調印した購入契約によると、2社は10月末までに「COVAXファシリティ」に1億1000万回分のワクチンを提供し、「COVAXファシリティ」が各国の購入意向を総合的に検討した後、具体的な分配案を決定する予定となっている。また、双方はすでに今後長期にわたるワクチン提供について合意しており、現在は今後のワクチン提供の具体的スケジュールとプランについて話し合いを進めている。
第一陣のワクチン約900万回分は8月上旬、パキスタンとバングラデシュにすでに輸送されている。近いうちに、3000万回分近くのワクチンがアルジェリア、コートジボワール、ナイジェリア、キルギス、ベネズエラなどの発展途上国へ次々と輸送される予定となっている。これによって中国は、中国がワクチンを国際公共財とするという約束を実現し、ワクチンの公平な分配を促進し、世界の新型コロナとの闘いをサポートすることをまたも実際の行動によって示したことになる。(編集AK)
「人民網日本語版」2021年9月3日