国務院新聞弁公室は8日、「中国の生物多様性保護」白書の会見を開き、中国初の生物多様性保護白書について詳細に説明・解説した。
生物多様性保護に顕著な成果
ジャイアントパンダの野外個体群が1864頭に増加し、トキの個体群が5000羽を超えたー白書は一連のデータにより、中国の生物多様性保護の成績を示した。
国家林業・草原局の李春良副局長は、「全国で1万カ所弱の各種自然保護地を建設し、陸地国土面積の約18%を占めている。陸地生態系の類型の90%、高等植物群の65%、国家重点保護野生動植物の種類の71%が効果的に保護されている。国家重点保護種の主体が安定的に増加しており、シフゾウやモウコノウマなどの野外個体群が消滅から回復・再建に移り、世界が注目する成果を手にした」と説明した。
国土空間計画の効果を発揮
自然資源部チーフエンジニアで報道官の張占海氏は、「各級・各種国土空間計画の策定を急いでいる。これらの計画は生物多様性保護を高度に重視し強調する」と述べ、次のように説明した。
国土空間計画の中で生態空間の配置を最適化する。生態、農業、都市の機能空間を統一的に配置し、生態系、種、遺伝子という3つのレベルで保護する。現地及び移転という2種の保護方法を総合的に利用し、国家生物多様性重要地区の保護を強化し、世界を見据える生物多様性保護ネットワークを構築する。自然保護地体系の構築を急ぎ、数十の国家公園、千超の自然保護区、数千の自然公園の建設を計画し、中国の重要な自然生態系及び生物多様性の集約エリアを効果的に保護する。都市の生態保護及び建設を強化し、連続的で十全かつ系統的な生態保護構造の形成を促し、生物多様性の保護と回復を促進する。
同時に国土空間計画において生態保護レッドラインを統一的に画定する。永久基本農田、生態保護レッドライン、都市開発境界線の優先順位に基づき、3本の制御ラインを統一的に画定し、生態機能極重要地域、自然保護地、生態極敏感脆弱地域、潜在的な重要な生態価値を持つ地域を生態保護レッドライン内に組み入れ、厳しい用途管理・抑制を行う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月9日