有人宇宙船「神舟13号」は16日、自動高速ランデブー・ドッキングによりコアモジュール「天和」の半径方向アダプタに接続した。宇宙飛行士の翟志剛氏、王亜平氏、葉光富氏が天和に入り、中国の現在までで期間が最長の有人宇宙飛行を開始した。米CNNは「これは中国の宇宙事業が踏み出した重要な一歩だ」と論評した。
宇宙ステーションの建設がペースアップ
中国人自身の宇宙ステーションの建設は、中国有人宇宙事業「3ステップ」戦略の3歩目だ。中国の宇宙ステーションは今年、重要段階に入った。神舟13号による有人飛行任務は、宇宙ステーション基幹技術検証段階第6回飛行任務であり、同段階の最後の飛行任務でもある。
「日本経済新聞」(電子版)は、中国は宇宙強国の建設に取り組んでいるが、自国の宇宙ステーションの建設が支柱となるステップの一つであることは間違いない。中国の宇宙ステーション建設は現在、真のペースアップを迎えている。神舟13号は宇宙ステーションの建設完了に向け最終段階の技術検証を行う。すべてが順調であれば、来年はさらに有人宇宙船2隻と宇宙貨物船2隻が宇宙に進出する」と伝えた。
シンガポール華字紙「聯合早報」(電子版)は、「神舟13号は宇宙飛行士3人を中国の宇宙ステーションに送り込んだ。中国の宇宙飛行士の軌道滞在期間の記録を塗り替え、これはまた中国の宇宙飛行士の宇宙ステーションにおける入れ替わりの常態化の前触れとなった。中国は正式に宇宙ステーション長期滞在の時代に突入する」と伝えた。
ロシア紙「トルード」も、「有人宇宙事業は中国による中身の豊富な宇宙計画の一部に過ぎない。中国の宇宙船打ち上げ数は2018年より世界一を維持している。各方面の状況から見ると、中国は近い将来、宇宙探査及び各分野の宇宙技術の新のリーダーになる」と指摘した。
スペイン紙「エル・ムンド」は、「中国の航空・宇宙分野の発展が続いている。中国は2003年に有人宇宙技術を独自に把握した3番目の国になった。中国の宇宙テクノロジーの実力は18年で大きく進歩した」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月25日