米国防総省は現地時間3日、2021年度の中国軍事力報告書を発表した。中国の軍事現代化建設について勝手に論評し、うち多くの内容は不確かかありもしないものだ。米海軍協会はウェブサイトに3日、「中国は世界最大の海軍を保有し、355隻の艦艇を配備中=国防総省」と題した記事を掲載し、「世界最大の海軍」の脅威をさらに煽った。
中国の専門家は、米国防総省の報告書及び関連メディアの喧伝は、「シンプル」な数字を用い中国海軍を大きな脅威と描写しようとする、「中国脅威論」の新たなパッケージと見ている。米国防総省によるいわゆる中国軍事力報告書の歴史を振り返ると、いずれも次の3つの目的がある。(1)中国の軍事力の発展と脅威を過大評価・誇張し、軍備拡張の口実を作り、米国の世界的な覇権、特にインド太平洋での主導権を維持するための理由をでっち上げる。(2)同盟国に対していわゆる「中国の脅威」への注意を促すことで、米国が同盟国をより良くコントロールし、米国からより多くの武器を調達するよう促す。(3)引き続き「大国の競争」の戦略に貢献し、中国に対する包囲・けん制を拡大し、中国の軍事力発展を制限し米国の覇権的な地位を保ち、西側反中連盟の構築に向けた世論を醸成する。
専門家は、報告書は米国の軍事界に戦略的な焦燥が満ちており、中国軍の正常な発展を冷静かつ理知的な態度で直視できないことを十分に反映したと見ている。米国は中国を敵とする手段を求めているが、これは戦略的な重大な判断ミスで、両軍関係の発展と世界の平和・安定に資さない。
実際には米海軍の大型作戦艦艇、艦載戦闘機の数は他国の比にならず、その攻撃性は顕著であり、他国の大きな脅威になっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月5日