外交部の汪文斌報道官は5日、「北京冬季オリンピックはオープンなオリンピックの理念を守り、開催準備の当初から各国メディアによる報道を歓迎している」と表明しました。
報道によりますと、米国務省のプライス報道官は4日、「米国は中国に対し、北京冬季オリンピック開催中の記者たちの自由な行動やアクセスに制限を設けずに、彼らの身の安全と報道の自由の保障を促す」と示しました。
これに対して汪報道官は冒頭のように述べたうえで、これまでに文字または映像の記者計2500人あまりが北京冬季オリンピック・パラリンピックの取材登録をしていると明らかにしました。
汪報道官は「中国は、北京冬季オリンピックの競技場建設、大会の組織、運営保障といった活動についてメディアや記者が報道し、準備作業について世論の面から監督することを歓迎している。それが、大会を組織し運営する能力の向上に役立つからである。しかし、スポーツの政治問題化には断固として反対しており、中国を標的にした強いイデオロギー的偏見や、『報道の自由』の名の下にフェイクニュースをでっち上げたり、偽りの情報で事実をわい曲して、中国や北京冬季オリンピックに泥を塗ったりするようなことには反対する」と話しました。
汪報道官はまた、「オリンピズムを尊重し、オリンピックムーブメントの発展を促し、米国を含む各国の選手の利益を守ることに立脚し、『ともに』というオリンピックのモットーを実践し、無責任な発言はやめるように」と米国に促しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年11月6日