外交部の汪文斌報道官は5日の定例記者会見で、米国のホワイトハウス副報道官が新型コロナウイルスの発生源調査に関して行った発言に反論し、「政治操作を止め、共同でウイルスに立ち向かい、科学に基づいた発生源調査を行う正しい道筋に戻るように」と改めて促しました。
報道によりますと、ジャンピエール米大統領副報道官は、新型コロナウイルスの発生源を特定することは極めて重要で、米国とパートナーは引き続き中国に透明性を示すよう促していくと述べました。
これに関する記者の質問に対し、汪報道官は「中国は終始、科学と開放と透明性の原則を順守して、世界における発生源調査の科学的協力に参加している。世界保健機関(WHO)の専門家を2度にわたって中国に招き、発生源調査に関する研究を展開してきた。中国-WHO発生源調査共同研究報告書では、権威性のあるプロフェショナルかつ科学的な結論が出されており、これによって次の段階の世界的な調査の土台が築かれた」と述べました。
そのうえで、「米国にも中国のように透明性を示し、発生源調査に関するWHOとの研究協力を早急に展開し、米国内でのウイルス発生源調査の必要性をめぐって国際社会が抱いている関心に速やかに応え、米国内の血液検査トレーサビリティプロジェクトの中止について説明を行い、フォート・デトリックにある米軍の生物化学研究施設とノースカロライナ大学を調査対象として開放すべきだ」と指摘しました。
「中国国際放送局日本語版」2021年11月6日