英国の作家で政治コメンテーターのカルロス・マルティネス氏は国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)の会期中、新華社のオンライン取材に応じ、「中国は気候変動問題への対応で非常に大きく進展しており、今後もより大きな成績を手にし続ける。西側の同問題をめぐる中国への非難は、彼らが自身の責任としっかり向き合うのではなく、責任転嫁をしていることを意味するだけだ」と述べた。
マルティネス氏は、中国の気候変動問題への対応における確かな取り組みを高評価し、中国の排出削減に関する次の成績を列挙した。過去15年間のCO2排出強度は2020年の気候行動目標を大幅に上回った。三江源など一連の国家公園を正式に設立した。再生可能エネルギーの発展が世界トップレベルになった。
「中国は常に実現可能な目標を設定し、約束を守る」マルティネス氏は、2030年までのCO2排出ピークアウト、2060年までのカーボンニュートラルの実現を目指すという目標についても、中国は「引き続き大きく進歩する。これらの目標は非常に野心的で、実現は難しいが、先ほど述べたように中国には約束を守る伝統がある。そのため私は中国が有言実行すると信じている」と述べた。
マルティネス氏は、中国の気候変動問題への対応の成果と比べると、米国の取り組みはまったく不十分と見ている。「米国の1人平均CO2排出量は中国を遥かに上回っている……(中略)……米国は先進国で中国は開発途上国だが、再生可能エネルギーの生産及び設置の面で米国は中国より遥かに遅れている」
「皮肉なことに、米国は気候の崩壊を阻止するのではなく、宣伝、新冷戦、経済競争の方を気にしているようだ」
マルティネス氏は、「米国人は気候変動や再生可能エネルギーに本当に関心があるわけではない。彼らは気候問題よりも中国への誹謗中傷に躍起になっている」と述べた。
マルティネス氏は、一部の西側メディアが気候変動問題について中国をでたらめに非難していることについて、「率直に言えば、これは非常に恥ずべきことと思うし、明らかに間違っている。中国を非難するのは、西側諸国とメディアの責任逃れにすぎない」と述べた。
「責任を中国に押し付けることは、彼らが自身の責任としっかり向き合っていないことを意味する。これは非常に有害だ。西側諸国は他者を非難するのではなく、自身の行動を変え、化石燃料の使用量を削減しエネルギー効率を高め、世界に見本を示すべきだ。また開発途上国により多くの資金と援助を提供するべきだ」
マルティネス氏は、気候変動への対応で現在最も差し迫った任務について、中国の指導者のCOP26における「最も重要なのは多国間主義の維持だ。我々は非難し合うのではなく協力が必要だ」という提案に完全に同意すると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月10日