中国の習近平国家主席は11日と12日、オンライン方式でアジア太平洋経済協力会議(APEC)第28回非公式首脳会合に参加して講話を行い、さらにAPEC・CEOサミットに出席して基調演説を行いました。その後王毅国務委員兼外交部長は取材に応じて、「アジア太平洋地域に焦点を当てた、習主席による重要な多国間活動であり、感染症対策における各国の協力を深め、世界経済の回復を促進し、アジア太平洋運命共同体の構築を進めるために重要な意義があった」と説明しました。
王国務委員は「習主席はアジア太平洋運命共同体の旗印を高く掲げ、地域協力を深める一連の政策と主張を提出し、アジア太平洋地域が感染拡大を乗り越えて経済の回復を推進する方向を示した。習主席は開放的な地域主義を堅持し、産業チェーン・サプライチェーンの安定と順調さを維持し、経済回復を推進すると鮮明に指摘した。習主席はさきごろ、国連総会で世界発展についての提議を示し、APEC非公式首脳会合で世界発展の提議の深い内容をさらに説明した。世界発展についての提議は中国が国際社会に提供するもう一つの重要な公共財であり、多くの発展途上国に新たな発展のチャンスを提供し、アジア太平洋地域の持続可能な発展にも重要な意義がある。習主席の講話は該当地域の現実に符合し、各側の需要を配慮しており、経済の回復と長期発展に重要な役割を果たすと広く認識されている」と述べました。
王国務委員はさらに、「各国は、気候変動対策での協力についての動きに注目している。習近平主席が非公式首脳会合で提出した重要な主張は、中国が気候変動に断固として対応する決意を示すものであり、アジア太平洋地域の持続可能な発展協力の最大の共通認識を凝集したものだ。地球生命共同体の構築に重要な役割を果たすだろう」と述べました。
また、習主席は講演の中で、最近になり一部の国がアジア太平洋地域で緊張と対立を引き起こそうとしていることに対して、アジア太平洋地域は冷戦時代の対立と分割の状態に戻るべきではないと指摘しました。これについて王国務委員は「習主席が示した姿勢は、アジア太平洋地域の協力の正しい発展方向を示している」と述べました。
「中国国際放送局日本語版」2021年11月14日