ロシアのプーチン大統領は29日、天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」の稼働開始前の準備が整ったと発表した。
ロシア大統領の公式サイトで発表された情報によると、プーチン氏は同日リモート開催されたロシア秋・冬暖房供給シーズンサポート活動会議の席上、「ロシアと協力パートナーはすでにノルドストリーム2の稼働開始前の準備を終えた。決定権は現在、欧州のパートナーの手中にある」と述べた。
プーチン氏は、「欧州側が稼働開始に同意すれば、ロシア側は直ちに輸送を開始する。これは毎年550億立方メートルの天然ガスが欧州に輸送されることを意味する。欧州の天然ガス価格の引き下げを促す」と述べた。
米国は長期的にノルドストリーム2に反対しており、ロシアの地政学的なプロジェクトとしている。ロシア政府は、米国側が同プロジェクトを妨害するのは、ロシアのエネルギー市場のシェアを奪い、米国のより多くの天然ガスを欧州に高値で売りつけるためだとしている。ノルドストリーム2はさまざまな影響により、稼働開始の許可が遅れている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年12月30日