「食糧買いだめによる世界的な恐慌」 中国は濡れ衣を着ない

中国網日本語版  |  2022-01-06

「食糧買いだめによる世界的な恐慌」 中国は濡れ衣を着ない。さらに見てみると、中国は一定量の食糧を輸入しているが、食糧源を直接掌握しておらず、主に国際4大食糧商から間接的に調達している…

タグ:食料 価格 国際貿易 安全

発信時間:2022-01-06 15:19:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 このほどある海外メディアが、中国が大規模な買いだめをし、悪意を持って食糧価格を吊り上げ、それにより一部の国で飢餓が生じていると中傷した。


 新型コロナウイルスの発生後、一部の海外メディアが「中国の需要」を喧伝し世界の食料価格を引き上げたが、今や再び中国の「食糧買いだめ」により世界的な食糧不足が生じていると喧伝している。これは世界の食糧価格高騰と世界の食糧危機の濡れ衣を中国に着せるために他ならない。中国がこんな濡れ衣を着る理由はなく、絶対に着てはならない。


 中国の食糧生産は昨年、18年連続の豊作を実現した。総量は7年連続で1兆3000億斤(1斤は500グラム)以上をキープ。中国の小麦と米(2大食糧)の生産量が近年、安定的に増加しており、トウモロコシの需給状況が持続的に好転している。これは穀物の基本的な自給、食糧の絶対安全を保証した。中国の食糧輸入は構造的な不足を補い、供給構造を最適化するためのものだ。これは中国の食糧高生産量を踏まえた上での必要な調節であり、いわゆる「大規模買いだめ」とは何の関係もない。これは完全にでっち上げだ。


 さらに見てみると、中国は一定量の食糧を輸入しているが、食糧源を直接掌握しておらず、主に国際4大食糧商から間接的に調達している。中国は世界の食糧貿易において十分な発言権を持たず、食糧の価格決定権を握っていない。2020年以降の世界的な食料価格の高騰は主に、新型コロナウイルスの持続的な蔓延、異常気象の多発、世界の流動性の過剰、国際資本による投機的売買などのさまざまな要因が重なった結果だ。中国は食糧調達者であり、その調達行為は主に国内の実需を基礎とし、かつ国際市場の供給状況に基づき、標準的な国際貿易調達行為によって行われる。買いだめをする必要はなく、ましてや強制的な売買などは存在しない。


 さらに輸入構造を見ると、中国が輸入する食糧は主に大豆、トウモロコシ、コーリャン、大麦などが中心で、小麦と米が占める割合は比較的低い。世界の小麦と米の貿易への影響は少ない。中国は世界の食糧貿易量が限定的であることを熟知しており、食糧輸入の際に世界の食糧供給能力を十分に考慮し、輸入規模の相対的な安定を保っている。急な大量輸入による世界の食糧安全への影響を常に回避している。


 備えあれば憂いなし、これは国の常道だ。中国はこれまでも食糧備蓄を重視してきた。複雑で変化の激しい国内外の食糧市場情勢を見据え、中国は全面的に食糧備蓄体制の建設を強化し、国の食糧安全保障能力を強化している。中国は近年、食糧を買いだめしていないばかりか、むしろ食糧の在庫処理を急いでいる。2020年末になり臨時備蓄トウモロコシの在庫処理がようやく完了し、米の在庫の圧力が依然として残された。国際的に見ると、感染症による食糧安全の恐慌を受け、各国が普遍的に備蓄規模を拡大している。世界の食糧在庫が持続的に増加している。


 手中に食糧があれば心が乱れることはない。世紀の感染症の衝撃を受け、百年の変動のペースが上がり、外部環境がより複雑で厳しく不確実になっている。一次製品の供給保証は重大な戦略的問題だ。我々は国内供給の安定性により国際市場の不確実性に対応することで、外がどれほど荒れていようとも泰然自若としていられる。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月6日

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