王毅国務委員兼外交部長(外相)が議長を務める第3回アフガニスタン近隣諸国外相会議が3月31日、安徽省屯渓で開かれた。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。
王部長は、「アフガニスタンは混乱から統治へと移行する極めて重要な時期にあり、アフガニスタンの人々は自らの前途命運を真に掌握する歴史的契機を迎えている。だがアフガニスタンは依然として人道、経済、安全など多重の試練に直面しており、近隣諸国を含む国際社会は暫定政権に対して少なからず懸念を抱いてもいる。我々は運命共同体の理念を堅持し、隣国と友好的に付き合い、隣国をパートナーとして、近隣諸国の調整・協力メカニズムの独自の役割をさらに発揮し、アフガニスタンの安定と発展の早期実現を後押しし、手を携えて地域の永続的安全・発展・平和を実現するべきだ」 として、次の3点を提言した。
(1)アフガニスタンが自立自強の道を歩み出すことを支持する。アフガニスタンの人々が国の前途命運を自ら決め、「アフガニスタン人による主導とアフガニスタン人による所有」の原則を真に具体的に実現し、民族の和解と国内の団結を実現し、アフガニスタンの国情に適し、時代の発展の要求に即した統治モデルを模索することを支持する。域外国がアフガニスタンで混乱を引き起こし、 アフガニスタンを利用して地政学的争奪を行うことに断固反対する。
(2)アフガニスタンが繁栄と進歩の道を歩み出すことを支持する。喫緊の課題はアフガニスタンへの人道支援であり、長期的な道はアフガニスタンの自己発展能力の向上であり、必要な行動はアフガニスタンを支援する国際協力の形成だ。
(3) アフガニスタンが平和的発展の道を歩み出すことを支持する。アフガニスタン側が総合的政策を講じ、複数の措置を同時に実施して、テロリズムを根源から粛清する後押しをする。
また会議では「第3回アフガニスタン近隣諸国外相会議共同声明」と「アフガニスタン経済復興支援及び実務協力に関するアフガニスタン近隣諸国の屯渓イニシアティブ」が発表された。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年4月1日