香港特別行政区第6期行政長官選挙が順調に行われた。李家超氏が大差をつけて当選した。選挙の流れは法規に基づくもので、公平で公正で秩序正しかった。ところが米国と西側の一部の勢力が居ても立っても居られず、再び中傷と誹謗の常套手段を持ち出したことは腹立たしい。

　米国と西側が繰り返しているのは、「民主主義」「自由」「政治の多元化」といった古臭い陳腐な論調ばかりだ。香港地区の選挙制度を攻撃し、西側のやり方をコピペさせるのがその狙いだ。ところが西側の選挙は本当に先進的なのだろうか、という問題が残る。

　150年以上前に、米国の有名作家のマーク・トウェインはよく知られる名作「Running for Governor」を記し、当時の米国の選挙の混乱を活写した。150年以上前と比べ、今や媒介が進化し、方法が「先進的」になったが、米国の選挙は依然としてしばしば混乱し、党の争いと政治の二極化がエスカレートしており、米国自身のメディアからも指摘されることがあるほどだ。本質的に論じると、米国の選挙は徹頭徹尾の金銭政治であり、権力者が交代でポストにつき、利益を山分けし、権力とカネを弄する「回転ドア」のゲームだ。一般人とはほんの少しの関連性も持たない。近年上演されたさまざまな選挙の茶番がまだ少ないというのか。

　香港地区は中国の香港地区であり、香港地区の選挙は米国及び西側の政治家が好む「ハウス・オブ・カード」を必要とせず、米国式の「Running for Governor」の混乱を排除している。過去の一定期間に渡り、選挙制度の不備のため一部の「反中乱港」分子や「港独」などの過激分離勢力が特区の統治構造の隙を突き、恣意的に香港社会全体の利益を脅かした。多くの市民の福祉を深く損ね、香港地区の民主主義の発展を強く脅かし、国家安全を脅かした。これを受け中央は大胆に特区選挙制度の改善に取り組み、中央の香港地区に対する全面的な統治権を断固貫徹し、実行に移した。「愛国者による香港統治」の原則を実行に移し、香港統治権が国と香港地区を愛する勢力にしっかり握られるようにした。

　実践は制度を検証する最良の試金石だ。昨年の選挙委員会選挙と第7期立法会選挙、さらに現在の行政長官選挙の成功は、香港地区の新選挙制度の先進性・優越性を十分に示した。これは新選挙制度が「一国二制度」の原則に合致し、香港地区の実情に合致する良き制度であることを意味する。1年に渡る香港地区の社会・経済発展状況を見ると、新選挙制度は顕著な進歩性と旺盛な生命力を持ち、香港社会の安定、経済発展、民生改善を保証できる。今回の行政長官選挙は法規に基づくもので、公平で公正で秩序正しく、社会が広く深く参与し、民主主義が十分に示された。李氏の大差の当選は、香港社会からの高度な承認と肯定を十分に反映した。

　香港地区の選挙は西側式政治の「ハウス・オブ・カード」も、米国式の「Running for Governor」も必要としない。香港地区がどのような民主主義の道を歩み、どのような選挙制度を施行するかは完全に中国の内政であり、いかなる外部勢力にも干渉する権利はない。人を顎で使うような、居丈高に香港地区の新選挙制度と選挙結果を中傷・誹謗し、香港地区の民主主義発展を妨害しようとするいかなる企ても螳螂の斧であり、身の程知らずだ。香港地区の繁栄と安定を破壊し、中国の発展をけん制しようと妄想するすべての行動は必ず失敗に終わる。

 「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年5月10日