IAEA事務局長が福島訪問、外交部「日本側は全面的に協力すべき」

「人民網日本語版」  |  2022-05-25

IAEA事務局長が福島訪問、外交部「日本側は全面的に協力すべき」。

タグ:福島訪問

発信時間:2022-05-25 15:40:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国外交部(外務省)の24日の定例記者会見で、汪文斌報道官がIAEA事務局長の福島訪問に関する質問に答えた。

【記者】グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長が先週、日本の福島第一原子力発電所を訪問した他、福島原発汚染水の処分問題について日本高官と会談も行ったことについて、中国側としてコメントは。

【汪報道官】グロッシー事務局長の訪日の状況に我々は留意している。IAEAはウェブサイトに掲載した関連情報で、福島原発汚染水の処分に関する技術的問題についてのさらなる議論、原発汚染水の放射性データ等についての日本側のさらなる情報提供が必要であることを強調した。IAEAは原発汚染水の放出前、放出中、放出後において、全面的な評価と厳格な監視を行う。次の段階において、IAEAタスクフォースは、原発汚染水の独立したサンプリング分析や環境サンプリングなど、さらに多くの評価・監視活動を実施する。このことは、福島原発汚染水のデータの信頼性、浄化装置の有効性、環境への影響の不確実性に関する国際社会の懸念が完全に理にかなったものであることを物語っている。日本側はIAEAに全面的に協力し、十分に信頼でき、納得のいく説明を行うべきだ。

IAEAタスクフォースは海洋放出以外の原発汚染水処分案について評価を行っていないため、何が最良の処分案であるかについて十分な評価を行えなかったことも指摘する必要がある。タスクフォースの作業と同時に、原発汚染水の海洋放出計画の審査・認可を強引に推し進め、海洋放出インフラの建設に着手するといった、各方面の懸念を顧みず、既成事実を作ろうとする日本側のやり方は無責任だ。我々は日本側に対して、国際社会や日本国民の正当で合理的な懸念を重視し、周辺諸国を含むステークホルダーや関連国際機関と十分に協議して、原発汚染水の適切な処分方法を探り、海洋放出計画の強行を止めるよう改めて促す。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年5月25日


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