魏鳳和国務委員兼国防部長は12日、シンガポールで開かれた第19回アジア安全保障会議(シャングリラ対話)で、「地域秩序に対する中国のビジョン」と題したスピーチを行いました。
魏国務委員はスピーチの中で、「人類社会は歴史上まれに見る多重危機のただ中にあり、活路は多国間主義を堅持・実践し、人類運命共同体の構築を推進することにある。平和的発展の道を歩むという中国の決意は不動のものであり、中国の発展は脅威ではなく、世界の平和と発展への多大なる貢献となる。中国は防御的な国防政策を断固として堅持しており、中国の軍隊は常に平和を導く力であり、国家の主権、安全、発展の利益を断固として守り抜く」と述べました。
そのうえで、「台湾問題は中国の内政である」という厳正な立場を表明し、「平和統一は中国人民の最大の願いだが、もし台湾を分離させようとする動きがあれば、いかなる者も中国軍の決意や意志、強大な能力を決して過小評価してはならない」と強調しました。
魏国務委員はまた、南海問題、中米関係、ウクライナ危機などの問題における中国側の立場も述べました。
「中国国際放送局日本語版」2022年6月12日