無責任な米国 世界を壊し、自らも傷つける

中国網日本語版  |  2022-06-26

無責任な米国 世界を壊し、自らも傷つける。

タグ:米国

発信時間:2022-06-26 14:11:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米国のブリンケン国務長官は最近行った中国政策に関する講演で、再び「中国の脅威」を誇張し、中国との「戦略的競争」を強調した。嘘、偏見、冷戦思考に満ちたこの演説を聞くと、現在の米国政権は中米関係を壊した過去の過ちを正さず、むしろ対中関係をますます悪化させていることが分かる。米国と中国は世界第1位と第2位の経済大国で、両国の関係は世界に大きな影響力を持つ。米国は覇権主義の利益を守るため、中国を絶えず包囲、抑圧し、好き勝手に中国を中傷して対立を煽ってきたが、これは世界だけでなく自国民にとっても無責任な行為だ。


 バイデン大統領は就任後、「競争、協力、対立」の三項目に分けて中国を「戦略的競争相手」と位置付けてきた。今回の中国政策に関する講演では米国の対中戦略を「投資、同盟、競争」の3点にまとめて論じた。自らに「投資」して「米国内のサプライチェーンを維持する」「米国のイノベーションの優位性を保つ」こと。「同盟」とは意気投合した盟友と共に中国と対立する各種の「小集団」を作ること。最終目標が中国と「競争」することだ。これまでと表現は変わったが、要するに米国内外のあらゆる資源を使って中国を全面的に包囲し、際限なく抑圧しようとしている。


 米国が中国を「仮想敵」とみなして陣営の対立をあおろうとする動きは、国際関係に悪影響を及ぼし、世界の平和と安定を脅かすだけだ。米国は長年にわたり、文字通り世界の「混乱源」として多くの国の人々に苦しみをもたらしてきた。米国は最近、中国を抑圧するための波風を立て、「日米豪印4カ国戦略対話(QUAD)」の首脳会談を開催して閉鎖的かつ排他的な「小集団」を作ったほか、「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」を立ち上げて高圧的な外交を進め、さらには中国の台湾地区、香港地区、新疆地区、西蔵地区にも問題の火種をまこうとしている。米誌『フォーリン・アフェアーズ』は、中国を封じ込めようとする米国の動きが同盟国やパートナーとの関係を分断し、国際秩序をさらに混乱させるとの見解を示した。


 米国は中国を包囲することに注力し、「デカップリング」と「サプライチェーン寸断」を図っているが、これは世界経済の回復に深刻な影響を及ぼすだけだ。米国は自分だけが勝とうとする悪質な競争をすれば、世界に害を加えると同時に自らをも著しく傷つけることになる。経済の基本法則を無視し、経済問題を政治化、武器化、イデオロギー化しようとして、中国に対する「デカップリング」と「サプライチェーン寸断」に固執した結果、米国はすでに何十万人もの雇用を喪失し、深刻なインフレ圧力、企業経営のリスク上昇、科学技術イノベーションの人材流出を加速させている。『フィナンシャル・タイムズ』によると、米国が起こした対中貿易戦争によって、国際貿易で数千種類に上る製品の関税が引き上げられ、米国の国内総生産の3.6%に影響を及ぼしたという。中国米国商会は2022年度の「中国の米国企業白書」で、米中の完全な「デカップリング」に強く反対し、中国に対する関税免除の拡大を支持すると表明。米カリフォルニア大学バークレー校の経済学教授、ブラッドフォード・デロング氏は、中国を封じ込めることが米国に「より大きな損害」をもたらし、結果的に米国の衰退を加速させるとの考えを明らかにしている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月26日

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