中国の習近平国家主席は7月1日に開催された香港祖国復帰25周年祝賀大会および香港特別行政区第6期政府就任式典で、香港の今後5年間の発展を巡り、四つの希望として、「ガバナンス水準の向上に力を入れる」「発展の原動力を絶えず強化する」「市民生活の不安や困難をしっかりと解消する」「調和と安定を共同で維持する」ことを挙げ、新しい特別行政区政府が実際の行動で「一国二制度」の方針を貫徹し、香港の住民が最も関心を寄せる議題の解決に着目し、中央政府の心が香港同胞の心と「共にある」ことを十分に体現するよう期待を寄せた。
祖国の後ろ盾を得て世界とつながることは香港の鮮明な優位性であり、祖国の発展は香港にとって最大の底力だ。第14次五カ年計画綱要において、国際的な金融、水上輸送、貿易の中心という香港の伝統的優位性の向上への支持とともに香港の新たな位置付けが明確に打ち出されたことにより、香港は国内大循環の重要な参加者となるだけでなく、国内国際双循環の重要な推進者にもなることができる。中でも、広東・香港・マカオグレーターベイエリアの建設は、香港が国家の大きな発展に積極的に溶け込むための最良の糸口だ。中国発展研究基金会が先ごろ発表した報告書によると、広東・香港・マカオグレーターベイエリアのGDPは今年、14兆7600億元に達して世界でGDPが最大のベイエリアとなることが見込まれている。
発展は人民の幸福を実現する鍵だ。習主席は、新しい特区政府に対し、実務的で有為な働きをみせ、人民を裏切らず、社会全体、特に一般市民の期待を施政において最大限追求するよう求めた。
安全は発展の前提だ。習主席は「風雨を経て、誰もが、香港は乱れてはならず、香港の発展をこれ以上遅らせてはならず、あらゆる妨害を排除して一心不乱に発展を求めなければならないと痛感した」と述べた。
この25年間、「一国二制度」の香港での実践が世界が認める成功を収めてきた。今後は「一国」という基盤を堅守し、「二制度」の利点を活用し、国が必要とするものに焦点を合わせ、香港の長所を生かし、「東方の真珠」を「治」から「興」へと向かわせ、新たな局面を切り開き、新たな飛躍を実現することができるに違いない。(CRI論説員)
「中国国際放送局日本語版」2022年7月3日