ペロシ氏の台湾訪問は、国際社会からの反発を受けていますが、米国内でも同様の反発の声が上がっています。米国の中国問題専門家で米国防次官補などを歴任したベテラン外交官のチャールズ・フリーマン氏は現地時間3日、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)のインタビューで、「ペロシ氏の今回の行動は個人的な政治ショーであり、全く無責任な行為だ」と強調し、「国際的な地政学的緊張を高めることは間違いなく、中米関係の緩和にもマイナスとなる」と述べました。
フリーマン氏は中米間の三つの共同コミュニケの発表に参与し、米国の台湾関連事務を担当していた人物です。フリーマン氏は「1978年の『中米の外交関係樹立に関する共同コミュニケ』には、米国民は台湾人民と、文化、商業、その他の非公式な関係を維持すると明記されている。しかし、現在の米国の一部の政治家のやり方は、すでにこのような合意から大きく逸脱し、コミュニケの内容をますます軽んじるようになっている」と指摘し、さらに、「ペロシ氏の今回の行動は、米中間の信頼の危機をさらに悪化させた」との見方を示しました。
「中国国際放送局日本語版」2022年8月5日