日本・東京で4日に行われた関東大震災中国人受難者追悼式。(撮影・朱晨曦)
追悼式では中国人労働者の遺族代表が悼辞を寄せ、亡くなった家族を追悼した他、在日華僑の林伯耀氏が講演し、「東瀛惨案」の「大島町事件」の歴史を聴衆に詳しく語った。関東大震災中国人受難者追悼式が4日、日本・東京で行われた。参加者は99年前の関東大震災の際に中国人や朝鮮人が虐殺された事件(中国語では「東瀛惨案」)で殺害された700人以上の中国人の労働者と留学生に哀悼の意を捧げるとともに、日本政府に対し、歴史を直視し、謝罪と賠償を行うよう要求した。中国新聞網が伝えた。
「東瀛惨案」で日本軍に秘密裏に殺害された在日中国人労働者の指導者・王希天氏の遺族である王旗氏は、「歴史の経験と教訓を胸に刻むのは、恨み続けるためではなく、善良な人々に平和を重んじ、堅守するよう喚起するためだ」と指摘し、王希天氏殺害事件に関する学会の研究が、近代の中国と日本の研究にまで拡大していることを評価した。
王希天氏は1896年に吉林省長春で生まれた。1922年に「留日中華労動同胞共済会」を結成し、委員長に就任。中国人労働者の救済活動に従事し、日本政府に抵抗した。大震災発生後、中国人労働者救済活動と「東瀛惨案」の真相究明を理由に、27歳の若さで日本軍に殺害された。
1923年9月1日、歴史上「関東大震災」と呼ばれるマグニチュード7.9の地震が東京一帯を襲い、14万人以上が死傷した。当時、日本軍国主義は混乱に乗じて排外感情を煽り、口実を作り上げて在日中国人、朝鮮人労働者を虐殺。中国人の労働者と留学生は700人以上、朝鮮人労働者は6000人以上が殺害された。歴史上「東瀛惨案」と呼ばれる事件だ。
1924年に日本当局は賠償案をまとめたが、未だ実行しておらず、関東大震災の際に日本が中国人を虐殺したという事実も歴代日本政府は隠蔽してきた。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年9月6日