中国国家衛生健康委員会が9日に開催した記者会見で、2012年に中国共産党第18回全国代表大会が開催されて以来の衛生健康国際協力、交流事業の進展、成果が紹介された。同委員会の関係責任者が、「1963年、中国はアルジェリアに初めて医療チームを派遣し、アフリカ衛生支援の幕が開けた。ここ60年、中国はアフリカやアジア、欧州、オセアニア、北アメリカ、南アメリカの73ヶ国・地域に、医療スタッフを累計で延べ2万8000人派遣し、延べ2億9000万人の患者の治療に当たってきた」と明らかにした。中央テレビニュースが報じた。
医療サービス提供。医療サービスを必要としている発展途上国に、中国は医療チームを派遣し、それらの国で患者延べ1千万人の治療に当たってきたほか、無償で巡回診療・治療を約1000回展開してきた。また、医療スタッフ約2000人が、海外の国家級栄誉賞を受賞し、多くの国の元首や政府首脳が自ら勲章を授与してきた。
病院とペアリング協力。41ヶ国の病院46院とペアリング協力関係を築き、心臓病や重症患者向けの診療科を重点的に設置し、支援を受ける国の医療サービス能力が大幅に向上している。
短期無償治療を実施。30ヶ国以上で、白内障患者を対象に視力回復手術を無償で展開し、1万人以上の患者が視力を取り戻した。また、関係国で心臓病手術や口唇口蓋裂の裂傷修復手術などを無償で行い、それらの国の人々の獲得感が向上している。
公共衛生協力を展開。2014年から、アフリカのエボラ出血熱の根絶を支援し、多くの国の黄熱やペスト、ジカウイルスといった病気との闘いを援助し、アフリカ疾病予防管理センター建設をサポートした。タンザニア、コモロといった国、国際組織と共同で、マラリア、住血吸虫症などをめぐる公共衛生協力プロジェクトを実施してきた。このように、中国は病気をめぐる国際協力を展開し、世界の衛生の安全を守るために、多大な貢献を果たしている。
「人民網日本語版」 2022年9月10日