中国外交部（外務省）の28日の定例記者会見で、汪文斌報道官がウクライナ問題に関する質問に答えた。

【記者】中国は27日、国連安保理で、ウクライナ東部の住民投票問題を受けて、ウクライナの領土的一体性は尊重されるべきだと表明したが、なぜもっと明確にロシアを非難しないのか。これは、特に台湾地区など外部の分離独立主義者に誤ったシグナルを送ることになるのではないか。

【汪報道官】ウクライナ問題における中国の立場は一貫した、明確なものだ。我々は常に、各国の主権及び領土的一体性はいずれも尊重されるべきであり、国連憲章の趣旨と原則はいずれも遵守されるべきであり、各国の安全保障上の合理的な懸念はいずれも重視されるべきであり、危機の平和的解決に資する全ての努力は支持されるべきであると主張している。

責任ある大国として、中国は一貫して和平交渉の促進に尽力しており、手をこまねいて傍観せず、火に油を注ぐこともせず、ましてや機に乗じて利益を図ることはない。

言及された問題についてだが、台湾地区は中国の領土の不可分の一部であり、台湾問題は完全に中国の内政であり、ウクライナ問題とは本質的な違いがあり、両者間にはいかなる比較可能性もないという点を強調しておく必要がある。

台湾地区の前途は台湾同胞を含む中国人民全体が共同で決定する以外にない。ウクライナ問題を利用して台湾問題を示唆し、台湾問題と関連付けるいかなる企ても悪意ある政治工作であり、国家の主権及び領土的一体性の原則をほしいままに踏みにじり、中国の内政に粗暴に干渉するものだ。ウクライナ問題を利用して「台湾独立」分裂活動の推進につなげる一切の企ては失敗する運命にある。（編集NA）

「人民網日本語版」2022年9月29日