全国の感染状況には現在も「点が多く面が広い」という特徴が見られる。国内にはまた一連の中・高リスク地域があり、依然として感染対策の任務が苦しい状況だ。このような時こそ「動的ゼロコロナ」が持続可能であり必ず堅持しなければならないことを深く認識し、科学的かつ正確に感染対策に取り組み続けるべきだ。「人民日報」が伝えた。

　感染症は大きな試練だ。感染拡大をしっかり防ぐことで初めて経済がしっかり安定し、人民の生活が平安になり、経済・社会の発展が安定的かつ健全になる。中国は人口が14億人を超える大国であり、地域の発展が不均衡で、医療資源の総量が不足しており、感染対策を緩めれば感染しやすい人々の感染リスクが拡大することをはっきり認識する必要がある。大規模な感染再拡大が発生し蔓延すれば、経済・社会の発展に深刻な衝撃を及ぼし、最終的により大きな犠牲とより大きな損失を強いられる。

　動的ゼロコロナの堅持は、感染対策と経済・社会発展の間で巧みにバランスをとり、最小の犠牲で最大の感染対策効果を発揮し、感染症の経済・社会発展への影響を最大限に減らせる。実践を見ると、動的ゼロコロナの堅持により極めて低い発症率・死亡率・入院率と、社会・経済の安定運行を維持できた。全体的に見ると、我々の感染対策は最も経済的で効果が最大だ。中国の感染対策は費用便益比が高く、動的ゼロコロナは総合的な社会のコストが最も低い感染対策プランであり、現段階の中国が感染拡大を直ちに封じ込めるための最良の選択肢であることは、実践によって十分に証明されている。

　あるウイルスの深刻性を考える場合は、感染率と発症率の相乗が一つの重要指標になる。オミクロン株の感染力はインフルエンザや新型コロナウイルスの以前の株をはるかに上回り、かつ一部のオミクロン株亜型の免疫回避能力が大幅に強化されている。これは高齢者や基礎疾患を持つ人にとって大きな脅威だ。中国の60歳以上の人口は2億6700万人と多く、策を講じなければ感染拡大は人民の命と財産のより深刻な損失をもたらす。それに伴う公衆衛生リスクは想像し難い。動的ゼロコロナの堅持は、「人民至上、生命至上」という理念の最良の実践であり、中国の得難い感染対策の成果を守る最良の選択肢でもある。

　動的ゼロコロナが決して完全な感染者ゼロを目指しているわけではなく、発見するたびに消し止め、現地での流行を防ぎその他の地域への拡散も防止することに目を向けるべきだ。これは我々が感染対策を緩め放任してはならないことを意味する。その一方で過度な感染対策を警戒し、単純化、画一的な対処、次々と強化といった現象を断固防止しなければならない。動的ゼロコロナの堅持は、科学的かつ正確な感染対策の水準を持続的に高めなければならない。感染対策において、一部の地域はPCR検査所の配置を最適化し、電子地図を作り、人々の問い合わせと近くでの検体採取を便利にしている。一部の地域は調査結果に基づき、中・高リスク地域と管理リスク対象を科学的に定めている。一部の地域は市民の悩みに直ちに対応する「1+N」の専門的な勤務体系を構築している。各地の実践は、感染対策の科学性・正確性を高めることで、感染対策が初めて真の力を持ち、より多くの成果を手にできることを教えてくれる。

　世界では現在、感染拡大が繰り返されており、中国の輸入防止の圧力も絶えず拡大している。「外からの輸入を防止し、国内の感染再拡大を防ぐ」という全体プランと「動的ゼロコロナ」の全体方針を揺るぎなく堅持し、時と場所と状況に応じ感染対策の政策措置を絶えず最適化し、感染対策と経済・社会の発展を高効率で同時進行させる。これは科学の精神と科学の態度を貫く基本的な要求であり、科学の法則を守り人民の根本的な利益を保障するための必然的な選択でもある。

 「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年10月11日