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国務院新聞弁公室 ブン川地震の被災・救援状況について記者会見
発信時間: 2008-05-14 | チャイナネット

 

国務院新聞弁公室は13日、四川省ブン川県地震の被災状況、および救援活動の進捗状況について記者会見をおこなった。民生部・羅平飛副部長、中国地震局・張宏衛報道官、民政部救災救済司・王振耀司長、中国地震台網センター副主任・張暁東研究員が記者の質問に答えた。

今回の地震の破壊力は強く、救援活動の難易度は極めて高い

民政部提供のデータによると、四川省ブン川県で発生したマグニチュード7.8の強烈な地震は、同省内で過去発生したマグニチュード7以上の地震としては32年ぶりのものとなる。現在までに余震回数は数百回に達し、最大の余震はマグニチュード6で、けが人・死亡者、また財産の損失など、深刻な被害をもたらしている。

>今回の大地震災害の特徴は以下の特徴を有している。▽強大なエネルギー、波及面積が広大、強力な破壊力。▽震源地は地震多発地域。▽被災地建築物の耐震能力が比較的脆弱。▽学校、病院など公共機関でのけが人・死亡者発生状況が深刻。▽救援活動の難易度が高い。ブン川県は海抜1325メートルに位置し、周辺は山々に囲まれ、地形が複雑である上、交通の便がよくない。地震発生後、道路・通信は中断しているうえ、被災地周辺ではここ数日大雨が降り続いており、災害救援活動は困難を極めている。

 中国地震台網センター副主任・張暁東研究員によると、地球内部探査の難しさ、地震発生メカニズムの複雑性、さらにはある1地点における地震発生の発生確率の低さから、地震予報は現在未だ世界的難題という。同研究員は、余震が比較的続く地震もあるが、今回の地震の余震には起伏が存在しており、今後比較的強い余震が発生する可能性があると述べ、被災地住民に対し防震防災対策に注意し、災害のさらなる拡大を防ぐよう呼びかけている。

民政部救災救済司・王振耀司長によると、現在救援活動は第1段階にあり、救援過程において時間が極めて重要となっているとしている。すなわち24時間、48時間、72時間、と地震発生から時間を追うごとに救援活動の緊急性は高まる。救援活動の第1歩として同司長は、地震発生後30分以内あるいは数時間以内に、住宅コミュニティ内において、住民の自助救助および近隣者との互助救助が必要だと指摘する。また同司長は、当面の急務は被災者を救出することであり、救援活動とは被災者救援であり、現在懸命の活動が続けられているという。現在大量の救援人員が被災地入りし救援活動をおこなっており、広範囲にわたる捜索活動を精力的に展開している。過去の災害救援活動の経験から、一部地域の救援活動については、家屋構造の相違により、生存者の生存時間が比較的長い可能性があり、さらに時間が必要な可能性があるという。とにかくほんの少しの希望があれば、救援活動の展開を続けることが必要だと同司長は述べている。

民政部救災救済司・王振耀司長によると、今回の地震災害発生後、多くの国家政府首脳・関連政府機関から中国政府首脳および政府関連部門に慰問の意が寄せられており、国連および一部国際機関から救援チーム派遣の意向が伝えられている。同司長は、これら国際社会のあたたかい援助に心より感謝の意を表明するとともに、支援物資のすみやかな受領、および被災地へのすみやかな輸送に尽力したいと述べている。また同司長は、現在の最も大きな難題は被災地への道路が寸断され、被災地への到着が非常に困難であることが挙げられ、被災地への輸送・到着が極めて難題となっているとしている。現在国際救援チームが入境・被災地へ赴く調整作業は難航しており、条件が整い次第当局より主体的に連絡を取り、また外交部と民政部、地震局など関連部門が連携をとりつつ、調整を進めると述べている。

「人民網日本語版」 「チャイナネット」 2008年5月14日

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