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金融危機は中国観光業にチャンス? |
発信時間: 2008-11-18 | チャイナネット |
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世界観光機関やアジア・太平洋観光協会、米国、フランス、日本など約30カ国の関係者が参加した、「観光業の振興策と危機対応の国際会議」が四川省成都で16日から18日まで開催され、世界観光機関のリファイ副秘書長は金融危機が中国の観光業に及ぼす影響について、「欧米人にとって旅行は生活に欠かすことのできない一部分だ。金融危機が広まる今、財布の紐を締める彼らたちは、安い価格ながら質もよい中国旅行に目を向けるようになるのだろう」と述べた。
世界観光機関のデータによると、2007年の世界観光業の総収入は17000億ドルで5年連続で急成長。しかし2008年の1月から8月までは、観光人口の56%を占める欧米人が観光を控えたことで観光業の伸びは明らかに鈍化した。
しかしリファイ副秘書長は、「金融危機でヨーロッパでは貸付が引き締められ深刻な影響が出ている。ユーロやポンドの切り下げの圧力も高まり、人民元の切り上げも加速しているとはいえ、高価なヨーロッパや米国の旅に比べ、中国旅行のほうが値段も手ごろで、東洋の風情を味わえるという魅力も大きい」と語る。
こうした判断は、四川観光の最近の状況でも裏付けられている。「携程網」という旅行専門予約サイトの関係者によると、九寨溝や黄竜などの目玉コースが9月に再開され、一連の観光キャンペーンもあって、内外からの四川省への観光を予約する人の数は急に増加したという。
しかし中国国家旅行局の邵琪偉局長は、「金融危機が国際旅行に及ぼす影響は今後ますます深刻になり、中国への影響もだんだん現れる」と、これから中国の観光業にとってきびしい時期が訪れるだろうと指摘する。
「チャイナネット」2008年11月18日 |
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