春節の連休中に1泊1万3000元だった三亜金茂ヒルトンホテルの宿泊料金は、連休が終わったとたん、旅行専門サイト「携程網」で1955元まで急落した。短期間でこれほど価格が下がることは非常に珍しい。
「携程網」のデータによると、2月下旬の海南省三亜地域の3つ星、4つ星、5つ星クラスのホテルの予約価格は平均でそれぞれ460元、620元、1300元となり、連休中と比べると、多くの高級ホテルの価格が9割も下落している。
消費者の許容範囲を大幅にオーバーしたため、春節連休中の三亜のホテルの稼働率は低かった。ホテルの部屋を「買いだめ」した投資家たちは、もともと1万元以上だった部屋をわずか数百元で手放すしかなかった。
宿泊料は高騰したものの、三亜の観光業のサービスレベルは以前と変わらず、観光内容にも変化はない。「海南国際観光島の建設が計画されているため、今年の春節の三亜は以前と異なるに違いないと期待して行ったのに、がっかりした」と不満を漏らす観光客も少なくない。
「1万元払えばモルジブやバリ島にも行けるのに、なぜ三亜でなければならないのか」と多くの市民が思うように、ホテル料金の高騰が原因で多くの観光客が三亜旅行をためらった。杭州旅行社の関係者は「普通は、春節の連休が終わる時期に、多くの市民がホテル価格の下落を狙って海南旅行に出掛ける。ところが、今年はそうしたブームがなかった。今回の海南省のホテル料金の高騰は、短期的には利益を得たかもしれないが、海南旅行というブランドに大きなダメージを与えた。杭州の旅行市場を見ると、三亜旅行ツアーの人気は低迷しており、しばらくは低迷の状態が続くだろう」と語った。
写真はホテル価格の高騰で、海辺にテントを張って宿泊する観光客
「チャイナネット」 2010年2月22日