西部の「八卦の街」:テケス県
「国家歴史文化名城」として知られる新疆ウイグル自治区イリ・カザフ自治州のステケ県は、道路が放射状に伸び、道路は四方八方に通じている。だが意外なことにこの県には信号機が一つもない。
テケス県は「易経」の「天地交わりて万物通ずるなり。上下交わりてその志同じきなり」という思想から建設された。県の中心にある「文化広場」は、太極の陰陽の天と地で、八卦の方向に沿って8本のメインストリートと4本の環状道路が伸びており、こうした道路は八卦の方位に基づいて六十四卦の形になっている。また道路はそれぞれつながっているため、はっきりした道路標識が設置されていれば、信号機がなくても交通の秩序は保たれる。
2001年9月にテケス県は、保存状態がよく最大規模の八卦の街としてギネス世界記録に認定された。それ以降、「信号機なしの八卦の街」には、香港や台湾、海外から多くの観光客が訪れている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年8月9日