中国遠征軍の遺骨、11月に帰国・埋葬へ

中国遠征軍の遺骨、11月に帰国・埋葬へ。

タグ: 雲南 中国遠征軍 帰国

発信時間: 2015-10-29 11:21:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

鑑定作業の専門性と厳密性を保証するため、西北大学文化遺産学院准教授の陳靚氏が、調査チーム長になった。陳氏によると、気温や雨などの影響により、遺骨の保存状態は悪く、頭蓋骨の多くが細かく砕けているという。8月末まで294カ所の墓穴の調査が行われた。うち物品が埋められた4カ所、動物が埋められた2カ所、人と動物が埋められた4カ所が含まれる。

陳氏は、「幸運にも、初日に中国遠征軍の帽章を発見できた。その後出土した遺品には、ボタン、水筒、額、万年筆などが含まれる」と話した。

調査チームは臼歯の摩耗の程度を鑑定することで、遠征軍の兵士の死亡時の年齢を特定した。遠征軍の遺骨のうち、大まかな年齢を鑑定できたのは204人分。初歩的な統計の結果によると、87人分の遺骨が20−25歳のもので、鑑定結果の42.65%を占めた。戦死した兵士の半数弱が、この年齢層だったことが分かる。

復旦大学生命科学院教授の李輝氏が、遺骨のDNA鑑定の担当者になった。李氏によると、遠征軍の遺骨の鑑定は伝統的な法医学的鑑定と異なり困難だという。

研究者は専用の実験室を設置し、Y染色体の遺伝の特徴を利用し、27人の遺骨(骨もしくは歯)のDNA鑑定を実施した。そのうち37.04%が中国南西部、22.22%が北西部、18.52%が中南地区の出身であることが分かった。

李氏は、「これは中国遠征軍の出身地の統計データと合致する。鑑定結果は、戦死者が中国のどの省の出身であるかを特定する一助になる。遺伝子を比較対象すれば、戦死者の父方の親族を特定できる。今後さらに多くの遠征軍の親族を見つけていきたい」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月29日

     1   2  


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。