中国の習近平国家主席が11月上旬にベトナムとシンガポールを訪問すると、中国人の間で東南アジアが加熱した。ベトナム、タイ、マレーシアなどの各国は近日中に、中国人客のビザ発給要件を緩和する。
ベトナム財務省はこのほど、11月23日より短期ビザ申請料金を引き下げると発表した。タイは有効期限が半年のマルチビザを、11月13日より中国人客に開放する。マレーシア政府は2016年の旧暦の新年までに、中国の2人以上の観光客のビザ免除を開始する。
東南アジアは中国人の最も重要な海外旅行先になっており、うちベトナムとシンガポールが急成長している。オンライン旅行会社・携程旅行網のデータによると、今年ベトナムを訪問した中国人客は前年同期比で3倍増、シンガポールは2倍増となっている。
ベトナムの公式データによると、2015年上半期にベトナムを訪問した外国人客は延べ380万4600人で、うち中国人が延べ81万4000人だった。つまり5人中1人が中国人ということで、ベトナムにとって最大の観光客となっている。ベトナムはより多くの外国人客を集めるため、11月23日よりビザ申請料金を引き下げると発表した。中国人客の場合、シングルビザの申請料金は45ドルから25ドルに、3ヶ月内のマルチビザは95ドルから50ドルに調整される。国際便を見ると、北京・上海・広州はすでにベトナム・ダナンへの直通便を運航している。上海とベトナムの最近人気の目的地・ニャチャンの直通便は2016年の年初に開通し、約4時間で到着できるようになる。