シンガポール政府観光局のデータによると、シンガポールを訪れる外国人客のうち、中国人が2番目となっている。2015年1−8月にシンガポールを訪れた中国人客は、前年同期比19%増の延べ146万人に達した。業界関係者は、「シンガポールは華人が多く、中国共通語を話し、文化や習慣も似ている。シンガポールを訪れる中国人客は、親しみを覚える」と話した。中国人は2015年6月よりシンガポールのマルチビザ(最長で10年)を申請できるようになった。申請者がその条件を満たす場合、配偶者や20歳以下の子供も同じ有効期限を受けられる。
中国人客を集めるため、タイやマレーシアは近日中に、ビザ発給要件を緩和する。タイ外務省は、11月13日より外国人客向けに、有効期限半年・最長滞在期間60日のマルチビザを発給すると発表した。申請料金は人民元換算で800元ほど。しかし業界内では、この措置は「何の役にも立たない」とされている。これまでのタイのビザ発給は容易で、プーケット島などの場合はアライバルビザがあったからだ。マレーシア観光文化大臣のナズリ氏はこのほど、2016年の旧暦の正月までに2人以上の団体客のビザ免除を実施し、中国のツアー客のビザ免除条件をさらに引き下げると発表した。しかしこれには、両国政府が認める旅行商品を購入するという前提条件がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月13日