マレーシア観光文化省のナズリ大臣は25日に国会で、12月1日より2人以上の中国ツアー客を対象にビザ免除プログラムを実施すると発表した。
ナズリ大臣によると、これまでは20人以上の中国ツアー客を対象としていたが、通常2-3人のツアー客は高い消費力を持つため、人数の制限を改めた。ビザ免除には他にも、▽マレーシア直通便に搭乗する▽マレーシア政府が承認する旅行会社のツアーに参加する▽滞在期間は15日内▽帰国の搭乗券を持ち宿泊先の資料を提供する――といった条件がある。中国人客が「失踪」した場合、旅行会社は1500リンギット(1リンギットは約29円)の罰金を科される。
ナズリ大臣によると、ビザ免除の条件は比較的多いが、決して中国人客を対象としたものではなく、安全面の要素が重視された。また中国側も、マレーシアの観光客に対する扱いに「厳しい」要求を突きつけている。
25日付マレーシア華字紙『中国報』によると、マレーシア華人公会のWee Ka Siong氏は、「この措置は画期的な進展だ。ナジブ前首相は、来年1月より中国人客に電子ビザ事業を開放すると発表した」と述べた。Malaysian Chinese Tourism Associationの陳山順会長は、「この2件のビザ関連措置は歓迎されるはずだ。政府が着実に実施し、中国人客のマレーシアに対する期待を裏切らないことを願う」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月27日